神経発達症

脳・神経

学習障害:目に見えにくい困難への理解

- 学習障害とは学習障害(LD)は、特定の能力を獲得したり、使用したりする際に、著しい困難が生じる状態を指します。ここで重要なのは、学習障害は全般的な知的発達に遅れがない場合に診断されるということです。つまり、学習障害を持つ人は、平均的な、あるいは高い知的能力を持ちながらも、特定の分野において困難に直面している状態を指します。例えば、「読み書き」や「計算」、「推論」など、特定の分野において、本来持っている能力を十分に発揮することが難しいと感じることがあります。このような困難は、脳内の情報処理の仕方の違いによって生じると考えられています。学習障害は、決して怠けている訳でも、努力が足りない訳でもありません。適切な支援や指導を受けることで、困難を克服し、その人が持つ能力を最大限に発揮できるようになる可能性を秘めています。
脳・神経

広がる理解: 自閉スペクトラム症

- 自閉スペクトラム症とは 自閉スペクトラム症(ASD)は、脳の働き方の違いが原因で起こる発達障害です。「スペクトラム」という言葉には、虹のように様々な色合いがあるように、この症状も人によって大きく異なる様子が表されています。 自閉スペクトラム症は、主に3つの特徴がみられます。 1. -社会性の困難さ- 他の人とのコミュニケーションや人間関係を築くのが難しい場合があります。例えば、相手の気持ちを読み取ったり、自分の気持ちを伝えたりすることが苦手です。 2. -コミュニケーションの困難さ- 言葉の発達の遅れや、言葉の裏の意味を読み取ることが難しいなど、コミュニケーションに困難さを感じる場合があります。 3. -行動や興味の偏り- 特定の物事に強いこだわりを見せたり、同じ行動を繰り返したりすることがあります。また、変化を嫌う傾向もあります。 自閉スペクトラム症は、個性の一部として捉えられています。その特性は一人ひとり異なり、得意な分野や苦手な分野も様々です。 適切な支援や理解があれば、多くの人は社会で活躍することができます。
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