研修医

資格・職種

医療現場の新人「ノイエ」とは?

病院やクリニックといった医療現場では、そこで働く人々だけが使う特殊な言葉遣いが見られます。医師や看護師など、職種によって呼び方が変わるだけでなく、患者さんを指す言葉も様々です。そのため、医療現場に初めて足を踏み入れる人にとっては、戸惑う場面も少なくありません。 例えば、医師を呼ぶ場合、「先生」と呼ぶのが一般的ですが、医療従事者同士では、「○○先生」「○○医師」のように、名字に先生や医師をつけて呼ぶことが多いです。また、患者さんのことを指す言葉としては、「患者様」と丁寧に呼ぶことが一般的ですが、医療従事者間では、「○○様」と名字に「様」をつけて呼ぶ場合や、担当する病室の番号で呼ぶ場合もあります。 これらの独特な言葉遣いは、医療従事者同士のコミュニケーションを円滑にするだけでなく、患者さんへの配慮から生まれたものも少なくありません。例えば、患者さんの前で病名を直接的に言うことは、患者さんに不安や恐怖感を与える可能性があります。そのため、医療従事者間では、患者さんのプライバシーに配慮し、病名を直接的に言わずに伝えるための言葉遣いが用いられることがあります。 このように、医療現場の独特な表現や言い回しを知ることは、医療従事者として働く上で円滑なコミュニケーションを図るために非常に大切です。患者さんとの信頼関係を築き、より良い医療を提供するためにも、言葉遣い一つ一つに気を配ることが求められます。
資格・職種

医師の世界の師弟関係:オーベンとは

病院で働く医師の中には、患者さんを診察するだけでなく、未来の医療を担う若手医師の育成という、とても大切な役割を担っている人たちがいます。 病院では、経験の浅い医師たちが一人前の医師になれるように、指導経験が豊富な先輩医師が指導に当たります。指導する立場にある医師のことを『オーベン』と呼びます。『オーベン』は、豊富な知識と経験を持つベテラン医師のことで、医師を目指す研修医にとって、まさに師匠のような存在です。 研修医は、オーベンから指導を受けながら、実際の医療現場で多くのことを学びます。教科書で得た知識を臨床現場でどのように活かすか、患者さんとの接し方、医療チームの一員として働くことの意味など、経験豊富なオーベンは、医療現場で必要なことを、自身の経験を通して教えてくれます。 オーベンによる指導は、単なる知識や技術の指導に留まりません。医師としての倫理観や患者さんに対する思いやり、医療の難しさや責任の重さなど、医師として成長するために必要なことを、時間をかけて丁寧に教えていきます。 このように、オーベンは、将来の医療を担う医師の卵たちを育てる、重要な役割を担っています。彼らの熱意と努力によって、医療の未来はより明るいものへと繋がっていくのです。
資格・職種

医療現場の卵たち:ネーベンとは?

病院で働く医師といえば、白衣を着て患者さんを診察する姿を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、医師国家試験に合格し、医師免許を取得したばかりの医師は、まだ一人前の医師として働くことはできません。一人前の医師として働くためには、その後も約2年間、研修医として病院で働きながら診療の経験を積む必要があります。 医師免許を取得したばかりの医師は、この研修医期間中はまだ一人前の医師ではありません。そのため、病院では「先生」とは呼ばれず、「○○先生についているネーベン」などと呼ばれます。 この「ネーベン」という言葉は、ドイツ語で「脇役」や「端役」を意味する言葉です。研修医は、指導医の指示の下で診療補助や患者さんの診察などを行います。つまり、研修医は指導医の指導を受けながら、医師としての知識や技術を身につけていく、いわば一人前の医師になるための修行期間にあるといえます。 研修医は、医師として働く上で必要な知識や技術を学ぶだけでなく、患者さんとの接し方や医療現場でのチームワークなど、多くのことを経験します。そして、これらの経験を通して、医師としての自覚や責任感を育んでいきます。
PAGE TOP