まぶたの裏側が白い?それは貧血のサインかも!
皆さんは、朝起きた時や体調が悪い時に、鏡を見て顔色が悪いと感じたことはありませんか? 実は、顔色の変化は、体からの重要なサインかもしれません。
健康な人のまぶたの裏側、専門的には眼瞼結膜と呼ばれる部分は、毛細血管が網目のように張り巡らされ、血液の色が透けて薄いピンク色をしています。しかし、貧血の状態になると、血液中の赤血球が減少し、全身に酸素を十分に送り届けることができなくなります。
すると、体は酸素を生命維持に必要な臓器に優先的に送ろうとするため、まぶたの裏側のような末梢の毛細血管には、十分な血液が行き渡らなくなります。その結果、まぶたの裏側は、健康的なピンク色ではなく、白っぽく、場合によっては黄色みがかった白色に見えるようになります。これが眼瞼結膜が貧血の状態を表すサイン、つまり眼瞼アネミアと呼ばれる状態です。
ただ、まぶたの裏側の色の変化は、貧血以外にも、睡眠不足や疲労、目の疲れなどでも起こることがあります。しかし、特に朝起きた時にまぶたの裏側が白っぽく見える場合は、貧血のサインかもしれませんので、医療機関を受診し、医師に相談することをお勧めします。