眼底検査:眼の奥からわかる健康状態
- 眼底検査とは何か眼底検査は、眼科で行われる一般的な検査の一つです。人間の目は、カメラに例えられることがあります。カメラのレンズに当たる部分が水晶体、フィルムに当たる部分が網膜と呼ばれています。眼底検査は、瞳孔という眼の奥にある小さな入り口から、眼底と呼ばれる部分を観察する検査です。眼底には、カメラのフィルムに相当する、光を感知する網膜や、情報を脳に伝える視神経といった、視覚にとって重要な組織が存在します。眼底検査では、これらの組織の状態を詳しく調べることで、様々な病気の兆候を発見することができます。例えば、網膜に異常が見られる病気としては、糖尿病網膜症、網膜剥離、加齢黄斑変性などがあります。また、視神経に異常が見られる病気としては、緑内障、視神経萎縮などがあります。これらの病気は、放置すると失明に至る可能性もあるため、早期発見、早期治療が非常に重要です。眼底検査は、痛みや discomfort を伴わない検査です。検査時間は5分程度で、点眼薬を使用して瞳孔を開いてから行います。検査後は、しばらくの間、まぶしさが残ることがありますので、車の運転は控えるようにしてください。眼底検査を受けることで、自覚症状のない病気の早期発見につながることがあります。定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けるようにしましょう。