眼圧

目・眼科

眼圧:目の健康のバロメーター

- 眼圧とは眼球は、あたかもボールのように丸い形をしていますが、これは内部の圧力によって保たれています。この眼球内部の圧力のことを、眼圧と呼びます。人間の眼は、常に一定の圧力を保つことで、正常な機能を果たしています。では、なぜ眼球内に圧力が生まれるのでしょうか?それは、眼球内で、房水と呼ばれる透明な液体が常に循環し、一定量を保っているためです。房水は、眼球内の組織に栄養を供給したり、老廃物を排出したりする役割を担っています。この房水の分泌と排出のバランスが崩れると、眼圧に影響を及ぼします。眼圧は、眼の健康状態を保つ上で、非常に重要な要素です。眼圧が高すぎる状態が続くと、視神経に負担がかかり、視野が狭くなったり、視力が低下したりする緑内障という病気を引き起こす可能性があります。一方、眼圧が低すぎる場合は、眼球が萎縮したり、視力に影響が出たりすることがあります。眼圧は、健康診断などでも測定されることがあります。これは、自覚症状がない段階で、眼の病気を早期発見するためです。眼圧の値は個人差がありますが、一定の範囲内に保たれていることが大切です。
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見えにくさに潜む脅威:緑内障

- 緑内障とは私たちの目は、カメラに例えられることがあります。レンズを通して入った光は、カメラでいうフィルムにあたる部分で受け止められ、そこから脳に情報が送られることで、私たちは「ものを見る」ことができるのです。このフィルムの役割を果たしているのが視神経と呼ばれる神経です。緑内障とは、眼球内の圧力、すなわち眼圧が上昇することで、この大切な視神経が圧迫され、視機能に障害が生じる病気です。緑内障になると、視界に様々な影響が出始めます。初期には、視野の一部が欠けてしまう、いわゆる「盲点」が生じます。しかし、この段階では自覚症状がほとんどないため、気づかずに進行してしまうケースが多い点が特徴です。病気が進行すると、見える範囲が徐々に狭まっていき、最終的には光すら感じなくなってしまうこともあります。また、視力低下を伴う場合もあり、放置すると失明に至る可能性もある病気です。緑内障は、早期発見・早期治療が非常に重要です。定期的な眼科検診を受けることで、早期発見に繋がり、適切な治療を受けることができます。治療法としては、点眼薬や内服薬による眼圧を下げる治療が一般的です。進行したケースでは、レーザー治療や手術が行われることもあります。
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