看護の標準化:NICとその役割
- NICとはNICは「Nursing Interventions Classification」を略したもので、日本語では「看護介入分類」といいます。これは、看護師が患者さんに対して行うケアや処置を、統一された言葉で表現し、分類したものです。例えば、患者さんの痛みを和らげるために、看護師は様々な行動を起こします。患部の状態を観察したり、楽な姿勢を一緒に考えたり、医師の指示に従って痛み止めを投与したりするなど、その方法は多岐に渡ります。NICは、このような看護師の行動一つ一つに具体的な名前を与え、分類することで、看護の内容を明確に記録したり、他の看護師と共有したりすることを可能にします。NICは、看護師であれば誰でも理解できる共通言語として、看護記録や研究など、様々な場面で広く活用されています。これにより、看護の質の向上や、より安全で効果的な看護の提供につながると期待されています。