腎盂腎炎:腎臓の感染症
- 腎盂腎炎とは
腎盂腎炎は、尿を作り出す重要な臓器である腎臓に、細菌による感染症が起きた状態を指します。
通常、体内に侵入した細菌は、尿道を通って膀胱に到達する前に、尿によって洗い流される仕組みになっています。しかし、様々な要因で細菌が膀胱内に留まり、増殖してしまうことがあります。この状態を膀胱炎と呼びます。
膀胱炎が悪化すると、細菌が尿管を逆流して腎臓に到達し、腎盂腎炎を引き起こすことがあります。腎盂は、腎臓で作られた尿を膀胱に送るための腎臓内にある重要な器官です。腎盂腎炎になると、腎盂と腎臓の実質部分である腎実質の両方に炎症が及びます。
腎臓は、血液中の老廃物をろ過し、尿として体外に排出する役割を担っています。腎盂腎炎によって腎臓の機能が低下すると、体内に老廃物が蓄積し、様々な症状が現れます。
腎盂腎炎は、適切な治療を行わないと重症化する可能性もあるため、早期発見と適切な治療が重要です。