呼吸器

意外と知らない? ゴロ音の正体

- 聞き慣れない音? ゴロ音とは「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった、なんだか喉の奥で音がするような経験をされたことはありませんか?それが今回お話しする「ゴロ音」です。医学用語では「貯痰音」と呼ばれ、決して珍しい症状ではありません。しかし、実際にどのようなメカニズムで音が発生するのか、その正体については意外と知られていないのではないでしょうか?この「ゴロ音」は、文字通り、喉に痰が溜まることで発生します。 私たちの気道には、異物や細菌から体を守るために、常に粘液で覆われています。この粘液は、通常は目に見えないほどサラサラとしていますが、風邪や病気などによって、量が増えたり、粘り気が強くなったりすることがあります。すると、気道を通る際に音が発生しやすくなり、それが「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった音に聞こえるのです。ゴロ音は、誰にでも起こりうる症状であり、多くの場合、特に心配する必要はありません。しかし、症状が長引いたり、息苦しさや咳などの症状を伴う場合は、何らかの病気の可能性も考えられます。その際は、自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な診断を受けるようにしましょう。
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気管支炎を理解する:症状、原因、治療法

- 気管支炎とは気管支炎は、空気の通り道である気管支に炎症が起こり、様々な症状を引き起こす病気です。この炎症によって気管支の壁が腫れ上がり、空気の通り道が狭くなってしまいます。その結果、息が苦しくなったり、咳が出たりといった呼吸の症状が現れます。気管支炎の原因として最も多いのは、風邪などのウイルス感染です。ウイルスが鼻や喉から侵入し、気管支まで到達して炎症を引き起こします。また、ウイルス以外にも、細菌や、ほこり、煙などの刺激物が原因となることもあります。気管支炎になると、咳、痰、息切れ、胸部不快感など、風邪と似たような症状が現れます。咳は最初は乾いた咳が多いですが、その後、黄色や緑色の痰を伴う咳に変わることがあります。また、発熱や鼻水、喉の痛みを伴うこともあります。ほとんどの気管支炎は自然に治りますが、症状が重い場合や長引く場合は、医療機関を受診しましょう。医師の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。
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命を守る吸引:サクションとは?

- サクションの定義サクションとは、口や鼻、気管内に溜まった痰や異物を、管を用いて吸引し取り除く医療行為のことを指します。 これは、呼吸器系の病気や怪我、手術後などにより、自力で痰を吐き出すことが難しい場合に、気道を確保し呼吸を楽にするために行われます。具体的には、細い管を鼻や口から挿入し、気管まで到達させます。そして、この管に接続された吸引器を用いて、痰や異物を体外へと吸い出します。 サクションは、肺炎や気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患、意識障害、神経筋疾患、手術後などに広く行われています。サクションは、患者さんの苦痛を和らげ、呼吸状態を改善するために重要な医療行為です。しかし、一方で、鼻腔粘膜の損傷や出血、不整脈、低酸素血症などのリスクも伴います。そのため、サクションを行う際には、患者さんの状態を適切に観察しながら、慎重に実施する必要があります。
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命を守る吸引:サクションとは?

- サクションとはサクションとは、呼吸器に溜まった痰や異物を除去するために、口や鼻から細い管を入れて吸い出す医療行為です。 これは、自力で痰を出すことが難しい患者さん、例えば意識障害がある場合や呼吸困難に陥っている場合などに用いられます。サクションに用いる管は、カテーテルと呼ばれる柔らかく、体への負担が少ない素材で作られています。カテーテルの先端は、患者さんの状態に合わせて、鼻腔用、口腔用、気管切開孔用など、様々な種類があります。吸引する際には、患者さんの苦痛を最小限にするため、あらかじめ鼻腔や口腔にゼリー状の麻酔薬を塗布したり、吸引の強さや時間を調整したりするなどの配慮が必要です。サクションは、肺炎などの呼吸器合併症を予防するために、非常に重要な医療行為です。しかし、一方で、気道粘膜を傷つけたり、感染症を引き起こしたりするリスクも伴います。そのため、サクションは医師や看護師などの医療従事者が、患者さんの状態を適切に判断した上で、慎重に実施する必要があります。
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