意外と知らない? ゴロ音の正体
- 聞き慣れない音? ゴロ音とは「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった、なんだか喉の奥で音がするような経験をされたことはありませんか?それが今回お話しする「ゴロ音」です。医学用語では「貯痰音」と呼ばれ、決して珍しい症状ではありません。しかし、実際にどのようなメカニズムで音が発生するのか、その正体については意外と知られていないのではないでしょうか?この「ゴロ音」は、文字通り、喉に痰が溜まることで発生します。 私たちの気道には、異物や細菌から体を守るために、常に粘液で覆われています。この粘液は、通常は目に見えないほどサラサラとしていますが、風邪や病気などによって、量が増えたり、粘り気が強くなったりすることがあります。すると、気道を通る際に音が発生しやすくなり、それが「ゴロゴロ」「ガラガラ」といった音に聞こえるのです。ゴロ音は、誰にでも起こりうる症状であり、多くの場合、特に心配する必要はありません。しかし、症状が長引いたり、息苦しさや咳などの症状を伴う場合は、何らかの病気の可能性も考えられます。その際は、自己判断せずに、医療機関を受診し、適切な診断を受けるようにしましょう。