子どものよくある皮膚トラブル:とびひ
- とびひとは
「とびひ」は、医学的には「伝染性膿痂疹」と呼ばれる、細菌によって引き起こされる皮膚の感染症です。 この病気の原因となる細菌は、主にブドウ球菌とレンサ球菌の二つです。これらの細菌は、私たちの皮膚に日常的に存在していますが、健康な状態であれば、通常は病気を引き起こすことはありません。しかし、ちょっとした傷や虫刺されなど、皮膚のバリアが壊れてしまった部分から、これらの細菌が体内に侵入し、感染を引き起こしてしまうのです。
とびひは、特に免疫力が未熟で、細菌に対する抵抗力が弱い乳幼児や小さな子供に多く見られます。 また、保育園や幼稚園など、子供たちが集団生活を送る場所では、接触によって感染が広がりやすいことも、とびひが多発する要因の一つです。
とびひは、適切な治療を行えば、通常は跡を残さずに治癒します。しかし、放置すると症状が悪化し、周囲に広がってしまう可能性もあるため注意が必要です。