甲状腺ホルモン

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生命の炎を燃やす甲状腺ホルモン

- 甲状腺ホルモンとは人間の首の前側、喉仏の下あたりに位置する、蝶が羽を広げたような形をした小さな器官、それが甲状腺です。小さくても、この甲状腺から分泌されるホルモンは、生命維持に欠かせない重要な役割を担っています。それが、「甲状腺ホルモン」です。甲状腺ホルモンは、体のほぼ全ての細胞に作用し、細胞の代謝をコントロールする働きを持っています。例えるならば、全身の細胞たちがオーケストラだとすると、甲状腺ホルモンは指揮者のような存在と言えるでしょう。指揮者の指示によって演奏の速度が変わるように、甲状腺ホルモンの量によって体の代謝速度も変化します。甲状腺ホルモンが適切に分泌されている状態では、心拍数や体温、エネルギー産生などが正常に保たれ、健康的な状態を維持できます。消化や呼吸、脳の活動、そして子供の成長など、多岐にわたる生命活動に影響を与えているため、甲状腺ホルモンのバランスが崩れると様々な不調が現れる可能性があります。
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甲状腺ホルモンが過剰になると?甲状腺機能亢進症を解説

- 甲状腺機能亢進症とは甲状腺機能亢進症は、甲状腺という蝶ネクタイのような形をした器官から分泌されるホルモン(甲状腺ホルモン)が必要以上に分泌されてしまう病気です。このホルモンは、体の代謝を調整する重要な役割を担っており、過剰に分泌されると、全身の臓器の働きが活発になりすぎてしまいます。その結果、心臓がドキドキしたり、息が切れやすくなったり、汗をかきやすくなるといった症状が現れます。また、体重が減ったり、食欲が増進したりする一方で、常に疲れていたり、イライラしやすくなるといった症状が現れることもあります。症状は人によって異なり、症状が軽い場合は、日常生活に支障がないため、自分が甲状腺機能亢進症であることに気づかないこともあります。しかし、放置すると、動悸や息切れがひどくなったり、体重減少が進むことがあります。さらに、重症化すると、心臓に負担がかかり、心不全などを引き起こす可能性もあります。そのため、気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。
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甲状腺機能低下症:知っておきたい体のサイン

- 甲状腺機能低下症とは甲状腺機能低下症は、体の代謝に重要な役割を果たす甲状腺ホルモンの分泌量が低下することで起こる病気です。 甲状腺ホルモンは、体のエネルギーを作り出して消費する働きである代謝に大きく関わっています。このホルモンは、まるで体全体のエンジンオイルのようなもので、円滑な体の機能維持に欠かせません。しかし、何らかの原因で甲状腺ホルモンの分泌量が低下すると、体全体のエンジンがスムーズに動かなくなり、様々な不調が現れます。 具体的には、疲れやすさ、寒がり、体重増加、便秘、皮膚の乾燥、むくみ、思考力や集中力の低下など、多岐にわたる症状が現れることがあります。甲状腺機能低下症は、男女問わず、あらゆる年齢層で発症する可能性があります。 特に女性や高齢者に多くみられる傾向があります。 また、自己免疫疾患や甲状腺の手術などが原因で発症することもあります。甲状腺機能低下症は、適切な治療を行えば、症状を改善し、日常生活に支障なく過ごせるようになる場合がほとんどです。 気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、検査を受けるようにしましょう。
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