生理食塩水

生理食塩水:私たちの体液と似た働きをするもの

- 生理食塩水とは私たちの体の中にある血液や体液には、ほぼ一定の濃度の塩分が含まれており、体の機能を正常に保つ上で非常に重要です。生理食塩水は、この体液の塩分濃度とほぼ同じ濃度に調整された、0.9%の塩化ナトリウム水溶液のことを指します。生理食塩水が医療現場で頻繁に使用される理由は、体液との浸透圧が近く、体への負担が少ないためです。そのため、点滴によって体内の水分や塩分を補給したり、薬剤を溶かして投与する際の溶解液として用いられます。また、注射の際に針を刺す部位の消毒や、傷口を洗い流す際にも使用されます。さらに、医療現場以外でも、コンタクトレンズの洗浄液など、私たちの身近なものにも生理食塩水は利用されています。このように、生理食塩水は、その安全性と汎用性の高さから、医療現場のみならず、様々な場面で活躍しています。
看護技術

医療現場の必需品 ピギー

- ピギーとは病院で患者さんに点滴をする際に、薬液を入れておく、透明なプラスチック製の容器のことです。この容器は、まるで子豚の鼻のように、下の方に突き出た部分が付いていることから、「ピギー(子豚)」という愛称で呼ばれています。 ピギーには、様々な容量のものがあります。一般的には、200ml、500ml、1000mlのものが多く使われていますが、患者さんの体格や治療内容に応じて、適切な大きさのものが選ばれます。ピギーの中には、何も入っていない状態のものと、あらかじめ生理食塩水やブドウ糖液などの輸液が入っているものの2種類があります。 輸液は、体内の水分や電解質を補給したり、栄養を補給したりするために用いられます。 点滴を行う際には、患者さんの症状に合わせて、必要な薬剤をピギー内の輸液に加えていきます。その後、ピギーを点滴スタンドに吊り下げて、チューブを介して患者さんの血管内に薬液を投与していきます。ピギーは、患者さんの治療を支える上で、欠かせない医療機器の一つと言えるでしょう。
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