生活習慣病

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高尿酸血症とは?

高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が一定の基準を超えてしまう状態を指します。尿酸は、細胞が日々生まれ変わる新陳代謝の過程で発生する老廃物の一種です。通常は、腎臓できちんと濾過され、尿に溶け込んで体外に排出されます。しかし、何らかの理由で尿酸の生成量が増えすぎてしまったり、反対に排出量が減少したりすると、血液中の尿酸値が上昇し、高尿酸血症を引き起こします。 高尿酸血症は、自覚症状が現れにくい病気です。そのため、健康診断などで指摘されて初めて気づくという方も少なくありません。しかし、自覚症状がないからといって放置することは大変危険です。高尿酸血症を放置すると、尿酸が結晶化して関節に蓄積し、激しい痛みを伴う痛風発作を引き起こす可能性があります。また、尿酸は腎臓にも悪影響を及ぼし、腎臓の働きを低下させ、腎障害のリスクを高める可能性もあります。さらに、高尿酸血症は、動脈硬化を促進する要因の一つとしても知られており、放置すると脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こす可能性も懸念されます。
循環器

高血圧のリスクと予防:健康な毎日を送るために

- 高血圧とは?私たちが健康な生活を送るためには、体内をくまなく巡る血液が欠かせません。血液は、心臓のポンプ作用によって全身に送り出され、酸素や栄養を体の隅々まで届けると同時に、老廃物を回収する役割を担っています。この血液が血管の中を流れる際の圧力を血圧と呼びます。高血圧とは、この血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態を指します。私たちの心臓は、常に血液を全身に送り出すために休むことなく働き続けています。高血圧の状態が続くと、心臓はより強い力で血液を送り出さなければならず、やがて心臓に大きな負担がかかることになります。高血圧は、初期段階では自覚症状が現れにくいという特徴があります。そのため、健康診断などで指摘されるまで、自分が高血圧であることに気づかないケースも少なくありません。しかし、高血圧を放置すると、動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。こうした背景から、高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれ、注意が必要です。
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静かなる脅威:動脈硬化を知っていますか?

- 動脈硬化とは?私たちの体内には、全身に血液を循環させるための血管が張り巡らされています。心臓から送り出された血液が通る太い血管を動脈といいますが、この動脈が硬くなってしまう病気を動脈硬化といいます。動脈は本来、ゴムのように弾力性のある血管です。心臓から血液が送り出されるたびに伸び縮みすることで、血液をスムーズに全身に送り届けています。しかし、加齢や不適切な生活習慣、あるいは脂質異常症や糖尿病、高血圧などの病気の影響によって、動脈の壁にコレステロールや中性脂肪などが溜まり、血管の内側が狭くなってしまいます。このような状態が長く続くと、血管の壁は弾力性を失い、硬く厚くなってしまいます。これが動脈硬化です。 動脈硬化が進行すると、血液の流れが悪くなり、様々な臓器に十分な血液が供給されなくなります。例えば、心臓に栄養を送る冠動脈で動脈硬化が起こると狭心症や心筋梗塞を、脳の血管で起こると脳梗塞などを引き起こす危険性があります。また、足の血管で起こると、歩行時に足に痛みやしびれが生じる閉塞性動脈硬化症を引き起こすこともあります。動脈硬化は自覚症状が出にくいため、知らないうちに進行していることが多く、“沈黙の病気”とも呼ばれています。 しかし、適切な生活習慣を心がけ、早期発見・早期治療に取り組むことで予防や改善が可能です。
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内臓脂肪と健康リスク

内臓脂肪とは 食べ過ぎや運動不足が続くと、体に脂肪が蓄えられます。特に、お腹周りにつく脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪の二種類があります。皮下脂肪は皮膚の下に蓄えられる脂肪のことですが、内臓脂肪は腹腔内、つまり胃や腸、肝臓といった臓器の周囲に蓄えられる脂肪のことを指します。 内臓脂肪は、皮下脂肪と比べて体に様々な悪影響を及ぼしやすいという特徴があります。内臓脂肪が蓄えられると、血液中に遊離脂肪酸と呼ばれる物質が多く放出されるようになります。この遊離脂肪酸が、血管を傷つけたり、インスリンの働きを悪くしたりすることで、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクを高めてしまうのです。また、内臓脂肪の蓄積は、高血圧や脂質異常症、高尿酸血症、脂肪肝などを引き起こし、心臓病や脳卒中のリスクを高めることにも繋がります。 食生活の欧米化や運動不足に伴い、現代人において内臓脂肪の蓄積は増加傾向にあります。内臓脂肪を減らすためには、バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を習慣づけることが大切です。
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生活習慣病:その予防と対策

- 生活習慣病とは生活習慣病とは、毎日の暮らしの中で身についた習慣が原因で発症する病気の総称です。現代社会において患者数は増加の一途を辿っており、誰もが注意すべき病気と言えるでしょう。生活習慣病の特徴は、初期段階では自覚症状がほとんど現れないことです。そのため、気づかないうちに病気が進行し、ある日突然、心臓病や脳卒中などの命に関わる病気を引き起こす危険性があります。自覚症状としては、動悸や息切れ、めまい、手足のしびれなどがありますが、これらは一過性のものとして軽視されがちです。しかし、生活習慣病は決してあきらめるべき病気ではありません。日々の生活習慣を改善することで、予防や改善が可能な病気でもあります。具体的には、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒など、健康的な生活習慣を心がけることが重要です。生活習慣病は、かつては成人病と呼ばれていました。しかし、現代では、食生活の欧米化や運動不足、ストレスの増加などにより、若年層での発症も増えています。自分自身の生活習慣を見直し、健康的な生活を送るように心がけましょう。
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