皮膚科

爪の構造と役割、疾患について

- 爪の構造爪は、硬くて丈夫なタンパク質の一種であるケラチンでできており、私たちの日常生活で重要な役割を担っています。指先を保護する役割はもちろんのこと、物を掴んだり、細かい作業をする際にも役立ちます。一見単純に見える爪ですが、実はいくつかの重要な部分から構成された複雑な構造をしています。爪の最も目立つ部分は「爪甲」と呼ばれ、一般的に「爪」と聞いてイメージされる部分です。爪甲は、指先の皮膚を覆うように存在し、外部からの衝撃から指先を守っています。この爪甲の下には「爪床」と呼ばれる組織があり、爪甲と密着しています。爪床は、血管が豊富に分布しており、爪甲に栄養を供給する役割を担っています。爪甲の根元には、白い半円形の「爪半月」が見られます。爪半月は、新しく生まれた爪細胞が keratinization(角質化)する前の状態のもので、爪の成長と共に爪甲へと変化していきます。爪半月の下には、「爪母基」と呼ばれる爪の成長を司る重要な部分が存在します。爪母基は、常に新しい爪細胞を生み出し続け、爪の成長を促しています。爪甲の周囲は「爪郭」と呼ばれる皮膚が覆っており、爪甲と外部環境との間を隔てる役割をしています。爪郭は、細菌や異物の侵入を防ぐとともに、爪甲を乾燥から守る役割も担っています。また、爪郭の下には「爪上皮」と呼ばれる薄い皮膚が存在し、爪甲と爪郭を繋ぐ役割をしています。このように、爪は一見シンプルな構造に見えますが、それぞれ重要な役割を持つ複数の部位が組み合わさることで、指先を保護し、私たちの生活を支える機能を果たしているのです。
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