消化器がん

消化器

静かなる脅威:食道がんについて

- 食道がんとは私たちは食事をするとき、まず口にした食べ物を噛み砕き、飲み込みます。口から胃へと続く食べ物の通り道である食道は、食べたものを胃までスムーズに運ぶ役割を担っています。この食道の内側は、粘膜と呼ばれる薄い膜で覆われており、食べ物が詰まったり傷ついたりするのを防いでいます。食道がんは、この食道の粘膜の一部から発生するがんです。粘膜の細胞ががん細胞に変化し、周囲の組織に浸潤したり、離れた場所に転移したりすることで、身体に様々な影響を及ぼします。食道がんは初期の段階では、ほとんど自覚症状がありません。そのため、健康診断や人間ドックなどで偶然発見されることも少なくありません。しかし、がんが進行すると、食べ物が喉につかえる感じがしたり、胸の奥に痛みを感じたりするようになります。さらに進行すると、食事が困難になり、体重減少や貧血などの症状が現れることもあります。食道がんの原因として、喫煙や飲酒、熱い飲み物や食べ物の習慣などが挙げられます。また、食道に炎症を起こす逆流性食道炎も、食道がんのリスクを高めると言われています。食道がんは早期発見、早期治療が非常に重要です。少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。食生活の改善など、生活習慣の見直しも予防に繋がります。
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