気道閉塞

耳鼻科

舌根沈下:睡眠時無呼吸症候群との関係

- 舌根沈下とは私たちの口の中に存在する舌は、食事をする際に食べ物を喉の奥に送り込んだり、言葉を話す際に複雑な動きをしたりと、重要な役割を担っています。舌の中でも、特に奥まった部分を舌根と呼びますが、この舌根が重力によって喉の奥(医学用語では咽頭と呼びます)に沈み込んでしまう状態を -舌根沈下- と言います。本来、舌は口の中に位置しているものですが、舌根沈下が起こると、気道の一部が塞がれてしまい、スムーズな呼吸を妨げてしまうことがあります。特に、睡眠中は体の筋肉が弛緩してしまい、起きている時に比べて舌を支える力が弱くなるため、舌根沈下が起こりやすくなります。舌根沈下は、睡眠時無呼吸症候群の原因の一つとしても知られています。睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう、あるいは呼吸が浅くなってしまう病気です。舌根沈下によって気道が狭くなることで、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まる可能性があります。舌根沈下の症状としては、大きないびき、日中の眠気、起床時の頭痛などが挙げられます。これらの症状が見られる場合は、医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けるようにしましょう。
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舌根沈下:睡眠時無呼吸症候群との関係

- 舌根沈下とは舌は食べ物を噛み砕いたり、飲み込んだりする際に重要な役割を果たすと同時に、言葉を発する上でも欠かせない器官です。この舌の付け根の部分を舌根と呼びますが、この舌根が重力によって喉の奥にある咽頭に沈み込んでしまうことを舌根沈下と呼びます。舌根沈下が起こると、空気の通り道である気道が狭くなったり、場合によっては完全に塞がってしまったりします。特に睡眠中は、筋肉が弛緩して舌が喉の方に落ち込みやすくなるため、舌根沈下は睡眠中に起こりやすいという特徴があります。この舌根沈下は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主要な原因の一つとして知られています。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が繰り返し止まってしまう病気で、日中の強い眠気や集中力の低下などを引き起こすだけでなく、高血圧や心臓病、脳血管障害などのリスクを高める危険性も孕んでいます。舌根沈下の原因は、舌を支えている筋肉の緊張が低下することにあります。加齢に伴い筋肉量が減少していくことは自然な流れですが、肥満も舌周りの筋肉量低下や脂肪蓄積に繋がり、舌根沈下のリスクを高めます。また、生まれつき顎の骨格が小さい方は、舌が収まるスペースが狭いため、舌根沈下を起こしやすくなる傾向があります。
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