母子医療

産婦人科

母と子の命を守る砦:総合周産期母子医療センターとは

妊娠から出産、そして産後すぐまでの期間は、『周産期』と呼ばれ、お母さんと赤ちゃんにとって、まさに命を繋ぐ大切な時期です。この時期には、予想外のことが起こる可能性もあり、高度な医療が必要となる場合もあります。そこで、お母さんと赤ちゃんの命を守る最後の砦として、重要な役割を担っているのが、『総合周産期母子医療センター』です。 総合周産期母子医療センターは、妊娠22週(妊娠中期)から生後1週間未満までの周産期に、特に手厚い医療を提供する専門医療機関です。ここでは、合併症を抱えている妊婦さんや、双子などの多胎妊娠、あるいは早産など、リスクの高いお産にも対応できるよう、24時間体制で専門の医師や助産師、看護師が常駐しています。 施設内には、お母さんと赤ちゃんの安全を守るため、高度な医療機器や設備が整っています。例えば、お母さんのお腹の中で赤ちゃんの状態を詳しく調べる超音波診断装置や、早産で生まれた赤ちゃんの呼吸を助ける人工呼吸器など、最先端の医療技術が導入されています。 総合周産期母子医療センターは、単に出産を扱う場ではなく、周産期におけるあらゆるリスクを予測し、対応することで、お母さんと赤ちゃんの未来を守っています。そして、安心して出産し、新しい命の誕生を喜び合える社会の実現を目指しています。
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