免疫の鍵! リンパ節の「傍皮質」とその役割
私たちの体には、リンパ節と呼ばれる、大きさ数ミリメートルから数センチメートルほどの小さな器官が無数に存在しています。リンパ節は全身に分布しており、特に首、脇の下、足の付け根などに多く見られます。リンパ節は、リンパ管と呼ばれる細い管で網の目のようにつながっており、体の中を流れるリンパ液が通過する場所となっています。
リンパ節は、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る免疫システムにおいて非常に重要な役割を担っています。リンパ液は、血液とともに体中を巡り、老廃物や病原体などを運びます。リンパ節は、リンパ液を濾過して、これらの異物を除去する働きを持っています。
リンパ節の内部は、皮質、傍皮質、髄質と呼ばれる3つの主要な領域に分けられます。皮質は、リンパ節の外側に位置し、リンパ球が集まったリンパ小節と呼ばれる構造が見られます。リンパ小節は、B細胞と呼ばれるリンパ球が多く存在し、抗体を作って病原体を攻撃します。傍皮質は、皮質と髄質の間に位置し、T細胞と呼ばれるリンパ球が多く存在します。T細胞は、ウイルス感染細胞やがん細胞を直接攻撃する働きがあります。髄質は、リンパ節の中心に位置し、リンパ球やマクロファージなど多くの免疫細胞が存在します。髄質では、病原体や異物が処理され、排除されます。
このように、リンパ節は免疫システムにおいて重要な役割を担っており、私たちの健康を守っています。