検査

検査

大腸内視鏡検査とは?

大腸内視鏡検査は、肛門から内視鏡と呼ばれる細い管を挿入し、大腸の中を観察する検査です。 この内視鏡は、体の中を鮮明に映し出すことのできる小さなカメラが付いています。検査中は、医師はこのカメラを通して、大腸の粘膜をくまなく確認していきます。 大腸内視鏡検査は、大腸の様々な病気を発見するのに役立ちます。例えば、大腸がん、ポリープ、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患などです。これらの病気は、早期発見・早期治療が非常に重要です。 大腸内視鏡検査は、病気の早期発見だけでなく、治療にも役立ちます。例えば、検査中にポリープが見つかった場合、その場で切除することができます。また、出血している部分があれば、止血処置を行うことも可能です。 大腸内視鏡検査は、私たちの大腸の健康を守る上で、とても重要な検査と言えるでしょう。

手術前の不安を和らげるプレメディとは?

- プレメディとは手術や検査を受ける際、患者さんは誰でも少なからず不安や緊張を感じます。 このような精神的なストレスは、手術や検査中の体の状態に影響を与え、思わぬ合併症を引き起こす可能性も考えられます。 そこで、手術や検査を安全かつ円滑に進めるために、事前に薬を投与することがあります。これが「プレメディケーション」、略して「プレメディ」と呼ばれるものです。プレメディの目的は主に二つあります。一つ目は、患者さんの不安や緊張を和らげ、リラックスした状態で手術や検査に臨めるようにすることです。二つ目は、手術や検査中の痛みや不快感を抑え、麻酔の効果を高めることです。具体的には、不安を軽減する薬、痛みを抑える薬、唾液や胃酸の分泌を抑える薬などが用いられます。プレメディを行うかどうか、またどのような薬をどの程度の量使用するかについては、患者さん一人ひとりの年齢や健康状態、手術や検査の内容などを考慮して、医師が慎重に判断します。 プレメディは、患者さんがより安心して手術や検査を受けられるようにするための重要な準備段階の一つといえるでしょう。

手術前の不安を和らげるプレメディとは?

- プレメディとは手術や検査を受けることは、誰にとっても心身ともに負担がかかるものです。慣れない環境、病気への不安、手術や検査自体への恐怖など、様々な感情が渦巻く中で、患者さんは緊張や不安を感じるのは当然のことです。このような精神状態は、心拍数や血圧の上昇を引き起こし、手術や検査のリスクを高める可能性も孕んでいます。そこで重要となるのが、「プレメディケーション」、略して「プレメディ」です。これは、手術や検査の前に患者さんに薬を投与し、不安や緊張を和らげ、リラックスした状態に導くための処置です。「麻酔前投薬」と呼ばれることもあります。プレメディを行うことで、患者さんは落ち着いた状態で手術や検査に臨むことができます。これは単に患者さんの心理的な負担を軽減するだけでなく、手術や検査を円滑に進める上でも非常に重要です。心拍数や血圧の急激な変動を抑え、安定した状態を保つことで、合併症のリスクを減らし、より安全に手術や検査を行うことが可能となります。プレメディに使用される薬は、患者さんの状態や手術・検査の内容によって異なります。そのため、医師や看護師は、患者さんと事前にしっかりとコミュニケーションを取り、最適な薬剤を選択する必要があります。
検査

インスリン分泌を測るC-ペプチド

私たちの体には、食事から摂取した栄養素をエネルギーに変えて利用しています。このエネルギー源として重要な役割を担うのがブドウ糖ですが、ブドウ糖は血液中の濃度、すなわち血糖値が常に一定に保たれている必要があります。この血糖値の調節を行う上で欠かせないのが、膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンです。 インスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込む働きを助けることで、血糖値を下げる役割を担っています。 さて、インスリンと共に作られるC-ペプチドは、それ自体には血糖値を下げる効果はありません。しかし、C-ペプチドはインスリンと同じ場所で同量作られ、血液中に分泌されるため、血液中のC-ペプチドの量を調べることで、インスリンが体内でどのように作られ、分泌されているかを知ることができるのです。 つまり、C-ペプチドは、糖尿病の診断や治療効果の判定、さらには膵臓の状態を把握する上で、非常に重要な指標となるのです。
検査

全身性エリテマトーデスと抗Sm抗体

私たちの体は、常に細菌やウイルスなどの外敵の侵入にさらされています。これらの外敵から身を守るために、体内には免疫システムという精巧な防御システムが備わっています。この免疫システムは、自己と非自己、つまり自分の体の一部とそうでないものを正確に見分ける能力を持っています。そして、非自己、すなわち外敵だと認識したものだけに攻撃を仕掛けることで、私たちの健康を守っているのです。 しかし、この精巧な免疫システムにも、誤作動が起きることがあります。何らかの原因で自己と非自己の識別がうまくいかなくなると、免疫システムは自分自身の体の一部を攻撃し始めることがあります。これが自己免疫疾患と呼ばれる病気です。 自己免疫疾患では、本来攻撃すべきでない自分の細胞や組織に対して、抗体という攻撃物質が作られます。この抗体は、本来は細菌やウイルスなどの外敵に結合して、それらを排除するために働くものです。しかし、自己免疫疾患の場合、自分自身の成分に対して作られた抗体、すなわち自己抗体が、正常な細胞や組織を攻撃してしまうのです。 自己免疫疾患には、全身性エリテマトーデスや関節リウマチ、バセドウ病など、様々な種類があります。これらの病気は、それぞれ異なる臓器や組織を標的としていますが、共通しているのは、免疫システムの異常によって自己抗体が作られ、自分の体が攻撃されているという点です。
検査

自己免疫疾患の鍵、抗ARS抗体とは

- 抗ARS抗体ってどんなもの?私たちの体の中では、常に新しいタンパク質が作られています。タンパク質は、体の組織や臓器を構成するだけでなく、酵素やホルモンとしても働いて、生命活動の維持に欠かせない役割を担っています。 このタンパク質を作る過程で、アミノアシルtRNA合成酵素(ARS)という酵素が重要な役割を担っています。ARSは、タンパク質の材料となるアミノ酸と、アミノ酸を運ぶtRNAという物質を結合させる働きをしています。例えるなら、ARSは、タンパク質という家を建てるために、レンガ(アミノ酸)と、レンガを運ぶトラック(tRNA)を連結させる作業員のようなものです。 抗ARS抗体とは、このARSに対して作られる自己抗体のことを指します。自己抗体とは、本来は細菌やウイルスなどの外敵から体を守るはずの免疫システムが、自分自身の細胞や組織を攻撃してしまうことで生じる抗体のことを言います。 つまり、抗ARS抗体は、本来は体にとって必要なARSという作業員を、敵だと誤って攻撃してしまう自己抗体なのです。 ARSが抗ARS抗体によって攻撃されると、正常に働くことができなくなり、細胞はタンパク質を作ることができなくなってしまいます。その結果、様々な疾患を引き起こす可能性があります。家を建てる作業員が仕事をできなくなれば、家は完成しません。それと同様に、ARSが働かなくなると、私たちの体は正常な機能を維持することが難しくなってしまうのです。
検査

HbA1cってなに?糖尿病との関係を解説

- HbA1cとは?HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、過去1~2ヶ月の平均的な血糖値を反映する検査値です。健康診断などでよく耳にする「血糖値」は、その瞬間の血液中のブドウ糖の量を表しています。一方、HbA1cは、もっと長い期間の血糖の状態を知るための指標になります。私たちの体内では、食事から摂取したブドウ糖が血液中に取り込まれ、エネルギー源として利用されます。この時、血液中のブドウ糖の一部は、赤血球に含まれるヘモグロビンというタンパク質と結合します。この結合した状態のヘモグロビンを「HbA1c」と呼びます。血糖値が高い状態が続くと、それだけ多くのブドウ糖がヘモグロビンと結合するため、HbA1cの値も高くなります。赤血球の寿命は約120日なので、HbA1cは過去1~2ヶ月の間にどれくらい血糖値が高かったかを反映していると言えるのです。HbA1cは、糖尿病の診断や治療効果の判定に広く用いられています。また、糖尿病予備群の発見にも役立ちます。HbA1cの値を定期的に測定することで、自身の血糖コントロールの状態を把握し、健康管理に役立てることができます。
検査

健康のバロメーター:クレアチニン値を読み解く

私たちは日々の生活の中で、歩く、物を持ち上げる、といった動作を何気なく行っています。これらの動作を支えているのが筋肉であり、筋肉は体内のエネルギーを消費することで収縮し、私たちが体を動かすことを可能にしています。 筋肉が活動するためにはエネルギーが必要不可欠ですが、そのエネルギーが作られる過程で、体には不要な物質が生み出されます。この不要な物質こそが老廃物であり、筋肉活動が活発であればあるほど、老廃物の量も増加するという関係性があります。 例えば、クレアチニンは、筋肉に多く含まれるクレアチンという物質がエネルギー代謝によって変化した老廃物の一種です。クレアチニンは、血液中に溶け込んで腎臓に運ばれ、最終的には尿として体外に排出されます。 このように、筋肉は活動の対価として老廃物を生み出しますが、私たちの体は腎臓などの働きによって、それらの老廃物を常に体外へ排出することで、健康な状態を保っています。
PAGE TOP