染色体異常

小児科

ダウン症:理解を深める

ダウン症は、21番目の染色体が通常より1本多く存在することで起こる先天的な症候群です。この染色体の異常は「トリソミー21」と呼ばれています。 染色体とは、私たちの体の設計図のようなもので、通常は2本ずつ対になって存在します。この設計図には、私たちの体の特徴や機能に関する情報が細かく書かれています。しかし、ダウン症の人は21番目の染色体が3本あるため、設計図の一部に重複が生じます。その結果、身体的特徴や発達に影響が現れます。 ダウン症の人の特徴としては、顔つきが特徴的であること、筋肉の緊張がゆるいこと、知的発達の遅れなどが挙げられます。しかし、これらの特徴は個人差が大きく、一概に全ての人に当てはまるわけではありません。 ダウン症は、出生前に羊水検査や母体血清マーカー検査などである程度予測することができます。出生後も、早期に適切な療育を受けることで、その子の持っている力を最大限に伸ばすことが可能です。
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