有機溶媒

アセトン: 体内のケトン体と呼気

- アセトンとはアセトンは、物質を構成する最小単位である分子が、炭素原子3つ、水素原子6つ、酸素原子1つが結合してできた化合物です。この構造を持つ物質はケトンと呼ばれるグループに分類され、アセトンはその中でも最も単純な構造を持つ物質です。常温では、無色透明で、揮発性の高い液体として存在します。揮発性が高いということは、空気中に放置しておくと、液体から気体に状態変化しやすいという意味です。そのため、アセトンは特徴的な甘い匂いを放ちます。アセトンは、私たちの身の回りで様々な用途に利用されています。その中でも代表的なものが、マニキュアの除光液です。マニキュアの主成分であるニトロセルロースはアセトンによく溶ける性質を持っているため、アセトンを含ませた脱脂綿で爪を拭くことで、マニキュアを落とすことができるのです。また、アセトンは塗料や接着剤の溶剤としても広く使用されています。塗料や接着剤に含まれる樹脂を溶かして、扱いやすくしたり、乾燥を早める効果があります。その他にも、プラスチックや合成繊維の製造過程など、工業分野でも幅広く利用されています。しかし、アセトンは引火性が高いため、取り扱いには十分な注意が必要です。火気のある場所で使用したり、保管する場合は、換気を十分に行い、火の気のない場所を選びましょう。また、目や皮膚に触れると刺激があるため、使用時は保護メガネや手袋を着用するなど、適切な対策を心がけましょう。
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