損傷

泌尿器

意外と知らない尿路損傷:原因と症状

- 尿路損傷とは尿路損傷とは、体の中で尿が作られてから体外に排出されるまでの道筋である「尿路」の一部が傷つくことを指します。この尿路は、尿を作る腎臓、尿を膀胱まで運ぶ尿管、尿を貯めておく膀胱、そして尿を体外に排出する尿道から成り立っています。尿路損傷は、これらのどの部位で起こることもあります。尿路損傷の原因として最も多いのは、交通事故や高いところからの転落などによる強い衝撃です。また、お腹の手術中に誤って尿路を傷つけてしまうことも少なくありません。尿路損傷の症状は、損傷の程度や部位によって大きく異なります。比較的軽い損傷の場合、血尿が見られる程度で、痛みなどの自覚症状がないこともあります。一方、重症の場合には、お腹や腰に強い痛みを感じたり、尿が漏れてきたりすることがあります。尿路損傷は、早期に発見して適切な治療を行えば、多くの場合、後遺症を残さずに治すことができます。しかし、発見や治療が遅れると、尿毒症などの重い合併症を引き起こす可能性があります。そのため、尿路損傷が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診することが重要です。
皮膚科

やけどの基礎知識

やけどは、高温の物体に触れたり、熱湯や薬品、放射線などに触れることで、皮膚や組織が傷つくことをいいます。 日常生活でよく見られる怪我の一つですが、その程度は軽いものから命に関わる重いものまで様々です。 熱い鍋やアイロンなどに触れてしまい、皮膚が赤くなる程度であれば、多くは軽度のやけどです。しかし、熱湯を浴びてしまったり、火災に巻き込まれたりするなど、広範囲にわたって皮膚が損傷した場合には、重度のやけどとなる可能性があります。 やけどの症状は、損傷の程度によって大きく異なります。皮膚が赤くなる、水ぶくれができる、皮膚がむけてしまうといった症状が見られることがあります。重度のやけどの場合には、痛みやしびれだけでなく、体内の水分や電解質のバランスが崩れ、ショック状態に陥ることもあります。 やけどは、適切な処置を速やかに行うことが重要です。もしも、やけどをしてしまった場合には、まずは流水で冷やすことが大切です。そして、症状に応じて医療機関を受診するようにしましょう。やけどは、後遺症が残ってしまう可能性もあるため、自己判断せずに、医師の診断を受けることが重要です。
外科

怪我の基礎知識:創傷の種類と適切な処置

私たちの体は、薄い皮膚という一枚の膜で覆われています。この皮膚は、体を守る大切な役割を果たしていますが、外部からの強い力によって傷ついてしまうことがあります。この、皮膚やその下の組織が損傷を受けた状態のことを「創傷」と呼びます。 創傷には、実に様々な種類があります。鋭い刃物で切ってしまった場合には「切創」、物が擦れて皮膚がむげてしまった場合には「擦過傷」、とがったもので刺してしまった場合には「刺創」、そして、高温の物体に触れて組織が損傷した場合には「熱傷」と呼ばれます。 これらの創傷は、日常生活のあらゆる場面で起こり得るものです。例えば、料理中にうっかり包丁で指を切ってしまったり、転倒して膝を擦りむいてしまったり、熱い鍋に触れて火傷を負ってしまったりすることがあります。また、スポーツ中にボールや相手にぶつかって怪我をすることもありますし、交通事故など、予期せぬ出来事によって大きな創傷を負ってしまう場合もあります。 このように、創傷は私たちの身近に潜む危険です。創傷の種類や程度によっては、適切な処置が必要となります。小さな創傷であれば、自宅で消毒や保護をすることで治癒を促せますが、深い傷や広範囲の傷、出血がひどい場合には、医療機関を受診する必要がある場合があります。
外科

スポーツの敵!知っておきたい肉離れの基礎知識

- 肉離れとは何か?肉離れは、急な動作や無理な体勢によって筋肉に負担がかかりすぎ、筋肉の繊維やそれを包む膜が傷ついてしまう状態を指します。スポーツをしている最中に起こりやすく、特にサッカー、テニス、バスケットボールなど、瞬間的に動くことの多い競技で多く見られます。これらのスポーツでは、ダッシュやストップ、ジャンプといった動作を繰り返すため、筋肉に大きな負荷がかかりやすいためです。例えば、サッカーのシュート動作や、テニスのサーブ動作などが挙げられます。日常生活においても、重い物を持ち上げた時や、転倒して足を踏ん張った時などに、肉離れは起こり得ます。普段から運動習慣がない人が、急に激しい運動をした場合にも注意が必要です。肉離れの程度は、軽度のものから重度のものまで様々です。軽度の場合は、筋肉の軽い痛みや違和感程度で済むこともありますが、重度の場合は、筋肉の断裂や出血を伴い、激しい痛みや腫れ、運動制限などの症状が現れることもあります。肉離れを起こしたら、まずは安静にして患部を冷やすことが大切です。痛みが強い場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
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