慢性骨髄性白血病:知っておきたいこと
- 慢性骨髄性白血病とは私たちの体には、血液細胞を作り出す大切な組織が存在します。それが骨髄と呼ばれる組織です。骨髄では、酸素を運ぶ赤血球、細菌やウイルスから体を守る白血球、そして出血を止める血小板といった、血液を構成する重要な細胞が、毎日バランスを保ちながら作られています。
しかし、慢性骨髄性白血病を発症すると、この骨髄で異常が起こります。具体的には、白血球の中の顆粒球という種類の細胞が、過剰に作られてしまうのです。その結果、血液中の細胞のバランスが崩れ、本来必要な赤血球や血小板が減ってしまい、様々な症状が現れます。
慢性骨髄性白血病は、中高年に多く発症する病気として知られていますが、近年では若い世代での発症も報告されています。自覚症状が出にくい病気ではありますが、健康診断などで血液検査の異常を指摘された際は、医療機関への受診をお勧めします。