感染対策

資格・職種

医療現場の橋渡し役:リンクナース

- リンクナースとは病院には、患者さんのケアを直接行う看護師以外にも、様々な専門分野を持つチームが存在します。例えば、栄養管理を行う栄養サポートチーム、患者さんの心のケアを行う精神科リエゾンチーム、感染症の予防と拡大防止を担う感染対策チームなどがあります。これらのチームは、専門的な知識や技術を活かして、患者さんの治療やケアを支える重要な役割を担っています。しかし、専門チームは日々の患者さんのケアに直接携わっているわけではありません。そこで、専門チームと病棟で働く看護師との間をつなぎ、円滑な連携を図るために活躍するのが「リンクナース」です。リンクナースは、専門チームと病棟看護師の橋渡し役として、双方向のコミュニケーションを円滑にし、患者さん一人ひとりに最適な医療とケアを提供できるよう努めます。具体的には、リンクナースは以下のような役割を担います。* 専門チームの活動内容や専門知識を病棟看護師にわかりやすく伝え、理解を深める。* 病棟看護師の意見や要望を専門チームに伝え、患者さんの状況に応じた適切な介入や支援につなげる。* 専門チームと協力し、患者さんや家族への教育や指導を行う。例えば、感染対策チームと連携するリンクナースは、院内感染の予防策に関する最新情報や、患者さん一人ひとりの状態に合わせた感染予防策を、病棟看護師に共有します。また、病棟で感染が疑われる患者さんが発生した場合には、迅速に感染対策チームと連携し、適切な検査や治療が行われるよう調整します。このように、リンクナースは専門チームと病棟看護師をつなぐ重要な役割を担い、患者さんに安全で質の高い医療とケアを提供するために貢献しています。
看護技術

医療現場におけるエプロンの重要性

- エプロンとは医療現場で働く人にとって、自身の身を守ることはもちろん、患者さんの安全を守ることも非常に重要です。そのために様々な防護服が用いられていますが、その中でも基本となるものがエプロンです。エプロンは、主に胴体前面を覆うように着用する防護服で、首の後ろと腰のあたりで紐を結んで体に固定します。白衣の上から着用することが多く、血液や体液、薬剤などから医療従事者の衣服を保護する役割を担います。エプロンに使われる素材は、ポリエチレンや不織布など様々です。用途に合わせて、水を通しにくい素材、薬品に強い素材など、使い分けられます。例えば、血液や体液が付着する可能性のある処置を行う際には、撥水性の高い素材のエプロンを着用します。また、薬剤を扱う際には、耐薬品性に優れた素材のエプロンを着用します。エプロンは、医療現場において、患者さんの安全を守り、医療従事者が安心して業務を行うために欠かせないものと言えるでしょう。そして、適切なエプロンを選択し、正しく着用することが、安全な医療を提供することに繋がります。
資格・職種

病院を守る感染リンクナースの役割

病院には、病気の治療のために多くの人が訪れます。しかし、治療のために訪れた病院で、別の病気に感染してしまうことがあります。これを院内感染といいます。院内感染は、入院中の患者さんだけでなく、病院で働く医療従事者にとっても大きなリスクです。 院内感染から患者さんと医療従事者を守るために、病院では様々な対策を行っています。その中でも重要な役割を担っているのが、感染リンクナースです。感染リンクナースは、病院内の各部署に配置された、感染対策の担当看護師です。 感染リンクナースは、それぞれの部署で日々、院内感染の予防活動に取り組んでいます。具体的には、手洗い・手指消毒の徹底や、マスクの着用、環境消毒などの指導を行ったり、患者さん一人ひとりの感染リスクを評価し、適切な予防策を検討します。また、新しい感染症が流行した場合には、その情報収集や職員への教育なども行います。 感染リンクナースは、これらの活動を通して、病院全体の衛生管理レベルの向上に貢献しています。さらに、感染対策の専門家である感染制御チーム(ICT)や、専門的な知識と技術を持つ感染管理認定看護師と連携し、より質の高い感染対策を推進しています。 このように、感染リンクナースは、患者さんと医療従事者を院内感染から守るという重要な役割を担っています。
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