意識消失

脳・神経

一過性の意識消失、失神とは?

失神とは、一時的に意識を消失する現象を指します。周囲から見ると突然倒れたように見えるため、驚きや不安を伴うことが多いでしょう。意識消失は通常短時間で、多くの場合は数秒から数分で自然に回復します。失神自体は命に関わるような深刻なものではない場合がほとんどです。 しかし、決して油断して良いわけではありません。失神を引き起こす原因には、一時的な血圧低下や自律神経の乱れなど、比較的軽度のものもあれば、心臓病や脳血管障害、神経系の病気など、重大な病気が隠れている可能性もあるからです。そのため、失神を起こした場合は、たとえその後回復したとしても、必ず医療機関を受診し、適切な検査を受けることが重要です。 失神の原因を特定するために、医師は病歴や症状、発症時の状況などを詳しく聞き取ります。必要に応じて、心電図検査や脳波検査、頭部CT検査、血液検査などの検査が行われます。これらの検査結果に基づいて、適切な治療が行われます。失神は決して珍しい症状ではありませんが、その背景には様々な要因が考えられるため、自己判断せずに医療機関に相談することが大切です。
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