意識障害:その種類と症状について
- 意識障害とは意識障害とは、周囲の状況や自分自身の状態を正しく認識することが難しくなった状態を指します。私たちが普段、あたりまえに周りの風景を見たり、人の話を聞いて理解したり、考えたりできるのは、脳が正常に機能しているおかげです。そして、この脳の働きによって保たれている、周囲や自己を認識する能力を「意識」と呼びます。しかし、病気や怪我など、様々な原因によって脳がダメージを受けると、この「意識」を正常に保つことが難しくなり、様々な異常が現れます。これが意識障害です。意識障害の症状は、その程度によって大きく異なります。軽度の意識障害では、ぼーっとしている、何となく反応が鈍いなど、周囲の人もあまり気づかないことがあります。しかし、重度の意識障害になると、呼びかけに全く反応しなくなったり、自分の名前すら分からなくなったり、場合によっては、自力で呼吸をすることも、心臓を動かすことも難しくなり、生命の危機に瀕することもあります。意識障害は、決して他人事ではありません。脳卒中や頭部外傷、低血糖など、比較的誰にでも起こりうる病気や怪我によって引き起こされる可能性があります。普段と様子が違うと感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。