情緒

心の問題

嫉妬という感情について

誰でも一度は感じたことのある、胸がチクチクと痛むような、複雑な感情、それが嫉妬です。この感情は、自分と他人を比べてしまい、自分が劣っていると感じてしまったり、大切な人に奪われてしまうのではないかという不安や恐怖から生まれてきます。 例えば、恋人や親友が、自分以外の誰かと仲良くしているのを見た時、言いようのないモヤモヤした感情に襲われることがあります。これは、もしかしたら自分は相手にとって、それほど大切な存在ではないのかもしれない、と不安に思ったり、このままでは二人の関係が壊れてしまうのではないか、という恐怖を感じたりするからです。 この嫉妬の感情は、決して悪いものばかりではありません。 嫉妬心は、時に自分自身を見つめ直し、成長するための原動力となることがあるからです。 例えば、仕事で同僚が昇進したとします。その時、ただ羨むのではなく、なぜ自分は昇進できなかったのか、自分に足りないものは何なのかを真剣に考えることで、次の昇進へと繋がるかもしれません。 しかし、嫉妬の感情に振り回されすぎると、大切な人間関係を壊してしまうことにもなりかねません。 嫉妬を感じた時は、まず、なぜそのような気持ちになるのか、自分の心に問いかけてみましょう。そして、その気持ちをバネに、自分自身を磨く努力をすることが大切です。
小児科

赤ちゃんが泣くのはなぜ?~人見知りの謎~

- 人見知りとは?赤ちゃんが成長する過程で、周囲の人や環境との関わりの中で、特定の人に対して警戒心や不安感を抱く行動が見られることがあります。これが「人見知り」と呼ばれるものです。 生後6ヶ月頃から1歳頃に多く見られ、2歳頃には自然と落ち着いてくることが多いですが、個人差が大きいのも特徴です。人見知りは、赤ちゃんが見慣れない人に近づかれた時、表情が硬くなったり、泣き出したり、保護者に強くしがみついたりする様子で現れます。これは、赤ちゃんが自分の周りの世界を理解し始め、安心できる人とそうでない人を区別できるようになったことを示す、発達における大切なステップです。これまで接してきた保護者など、限られた人たちとの関わりの中で安心感を育んできた赤ちゃんにとって、見慣れない人の顔や声、雰囲気は、予測できないもの、場合によっては危険なものと映ることがあります。そのため、不安や恐怖を感じ、それを泣いたり、抱っこを拒否したりすることで表現しているのです。人見知りは、決して赤ちゃんが悪い子だから、育て方が悪いから起こるものではありません。むしろ、赤ちゃんの社会性や認知能力が成長している証とも言えます。この時期を通して、赤ちゃんは安心できる関係を築きながら、少しずつ外の世界へ関心を広げ、周囲の人との距離感を学んでいくのです。
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