悪心

消化器

吐き気を表現する「ナウゼア」

病院や診療所など、医療の現場では、患者さんの訴えや症状を的確に捉え、医師や看護師の間で共有することが非常に重要です。その際に、患者さんが「吐き気がする」「むかつく」「胃がもたれる」といった漠然とした表現を使うことがあります。しかし、これらの言葉だけでは、患者さんが具体的にどのような状態なのか、医療従事者間で解釈が異なる可能性も出てきます。そこで、より正確に症状を伝えるために、「ナウゼア」という言葉を用いることがあります。 ナウゼアとは、英語の "nausea" に由来する医学用語で、日本語では「嘔気」と訳され、吐き気を催している状態を指します。これは、単に胃の内容物が逆流しそうだと感じるだけでなく、実際に吐いてしまう前段階の状態や、吐き気はあるものの吐くものがない状態も含みます。 医療従事者は、患者さんから「吐き気がする」という訴えがあった場合、それが「ナウゼア」に該当するのか、それとも別の症状なのかを注意深く見極める必要があります。そして、患者さんとのコミュニケーションを円滑に進め、他の医療従事者へも正確な情報を伝えるために、「ナウゼア」のような医学用語を用いることがあります。このように、医療現場では、共通の用語を用いることで、誤解のない情報伝達を心がけています。
看護技術

駆風浣腸:ガス抜きのメカニズムと効果

- 駆風浣腸とは駆風浣腸とは、おしりにある肛門という穴から腸の中に管を入れ、空気やガスを送り込むことで、腸内に溜まったガス、つまり「おなら」を外に出す医療行為です。 「ガス抜き」とも呼ばれ、お腹の張りや不快な感覚を和らげる効果があります。便秘の解消にも役立ちますが、主な目的は腸内に溜まったガスを排出することで、そのガスによって引き起こされる症状を和らげることです。 具体的には、お腹の張りや痛み、不快感などが軽減されます。また、腸内のガスが原因で起こる吐き気や嘔吐を抑える効果も期待できます。駆風浣腸は、主に医療機関で行われます。 これは、肛門や腸に傷をつけずに安全に管を挿入し、適切な量の空気やガスを送り込むためには、専門的な知識と技術が必要となるからです。 自己流で行うことは危険ですので、必ず医師の指導のもとで行ってください。
PAGE TOP