悪化

その他

病気の進行を示す『増悪』とは

- 症状が悪化するということ「増悪」とは、読んで字の如く、病状が悪化する、つまり症状が一時的に悪くなってしまうことを指します。例えば、誰もが経験する風邪を例に考えてみましょう。風邪をひくと、鼻水や咳が出たり、熱が出たりしますが、これらの症状がひどくなることを「風邪の症状が悪化する」と表現します。 これは、まさに風邪の増悪と捉えることができます。医学的には、もともと抱えていた病気が、何らかの原因によって急激に悪化する状態を「増悪」と定義します。例えば、気管支喘息という病気があります。これは、空気の通り道である気管支が、様々な刺激によって狭くなり、息苦しさや咳などの症状が出る病気です。喘息の患者さんが、花粉やダニなどのアレルゲンを吸い込んだり、風邪をひいたりすると、気管支の炎症が悪化し、呼吸困難に陥ってしまうことがあります。このような状態を「喘息増悪」と呼びます。増悪は、喘息だけでなく、様々な病気を背景に起こりうる現象です。心臓病や腎臓病などの慢性疾患においても、生活習慣の乱れや他の病気の合併などによって、病状が急激に悪化することがあります。このように、増悪は私たちの身近に起こりうるものであり、病気によっては命に関わる事態に発展する可能性もあるため、注意が必要です。
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