患者の権利を守る~アドボカシーとは?
最近、病院などで「アドボカシー」という言葉を耳にする機会が増えてきましたね。これは、簡単に言うと「権利擁護」という意味です。
医療の現場では、患者さんが自分の病気や治療内容についてきちんと理解し、納得した上で治療方針などを選択することがとても重要です。しかし、病気や怪我、あるいは障害などによって、自分の気持ちをうまく伝えられない患者さんも少なくありません。
そのような状況において、患者さんの立場に立って、患者さんの権利を守り、患者さんが望む医療やケアを受けられるようにサポートする活動がアドボカシーです。患者さんの代わりに、医療者や家族など周囲の人々に患者さんの思いや希望を伝え、より良い医療やケアの実現を目指す役割を担います。
アドボカシーは、患者さんが自分らしく治療やケアを受け、生活していくために欠かせないものです。患者さん自身が自分の権利を主張できるよう支援することも、アドボカシーの大切な役割と言えるでしょう。