急性腎傷害

泌尿器

静かに進行する脅威:腎不全とは

私たちの体には、不要なものを体の外に出す働きをする器官がいくつかあります。その中でも特に重要なものの1つが「腎臓」です。腎臓は腰の少し上、背骨の両側に位置する2つのそら豆のような形をした臓器です。毎日休むことなく働き続け、血液をろ過して老廃物や余分な水分を尿として体の外に出すという重要な役割を担っています。 腎臓の働きを、水道の浄水場に例えてみましょう。浄水場は、川の水からゴミや泥を取り除き、きれいな飲み水に変える役割を担っています。腎臓も同様に、体中を巡ってきた血液から、老廃物や余分な塩分、水分などを取り除き、きれいにして再び体内に戻します。この働きによって、私たちの体の水分量や塩分のバランス、そして血液のpHが一定に保たれているのです。 もしも腎臓の働きが低下してしまうと、体内に老廃物が溜まり、様々な症状が現れます。腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、初期段階では自覚症状が出にくいのも特徴です。そのため、健康診断などで定期的に腎臓の状態をチェックすることが大切です。日頃から、バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ、腎臓に負担をかけすぎないように意識することが、健康維持のために非常に重要と言えるでしょう。
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