12誘導心電図:心臓の状態を調べる検査
- 12誘導心電図とは
12誘導心電図は、心臓の電気的な活動を記録することで、心臓の状態を評価する検査です。
私たちの心臓は、全身に血液を送り出すポンプとしての役割を担っています。このポンプ機能は、心臓の筋肉が規則正しく収縮と拡張を繰り返すことで成り立っています。そして、この収縮と拡張のリズムを刻んでいるのが、心臓内にある電気信号です。
12誘導心電図では、体の表面の決まった位置に電極を貼り付けます。すると、心臓から発生する微弱な電気信号をこれらの電極を通して捉えることができます。電極の位置によって心臓の電気信号をとらえる角度が異なるため、12種類の波形として心臓の電気活動を記録することができます。
この検査によって、不整脈や狭心症、心筋梗塞など、様々な心臓の異常を発見することができます。12誘導心電図は、心臓の健康状態を把握するための重要な検査と言えるでしょう。