心機能

検査

健康の友、トレッドミル

- トレッドミルで効果的な運動を! トレッドミルは、室内でランニングやウォーキングをするための運動器具です。 室内にいながら、まるで屋外を歩いたり走ったりしているような感覚で運動ができます。 その最大のメリットは、天候に左右されずに運動できることです。雨の日や風の強い日、また、夏の暑い日差しや冬の厳しい寒さも気にせず、快適な室内で運動に集中できます。さらに、周囲の目を気にせず、自分のペースで運動できる点も魅力です。 トレッドミルは、速度や傾斜を自由に調節できます。そのため、体力レベルや運動目的に合わせて、無理なく運動することができます。軽いウォーキングから負荷の高いランニングまで、幅広い運動強度に対応できるため、体力向上を目指す方からダイエット、健康維持を目的とする方まで、幅広い層に利用されています。 かつては、ジムや公共施設などでよく見かける運動器具でしたが、近年では、コンパクトで使いやすくなった家庭用トレッドミルも人気が高まっています。自宅に居ながらにして、手軽に運動不足を解消できる手段として、多くの人々に取り入れられています。
循環器

心機能の重要な指標:心係数とは

私たちの体にとって欠かせない臓器である心臓は、全身に血液を送り出すポンプとしての役割を担っています。この心臓がどれくらい効率的に血液を送り出しているかを評価する指標の一つに心拍出量があります。心拍出量は、心臓が1分間に送り出す血液の量を示すものですが、体の大きさによって大きく変化します。体が大きければ心臓も大きくなり、心拍出量も多くなるのは当然のことです。そのため、心拍出量をそのまま見てしまうと、体が大きい人は心臓の機能が高い、体が小さい人は心臓の機能が低いと誤解してしまう可能性があります。 そこで、体格差による影響を補正し、より正確に心臓の機能を評価するために用いられるのが心係数です。心係数は、心拍出量を体表面積で割ることで計算されます。体表面積は、身長と体重から計算される体の表面の面積のことです。心係数を用いることで、体が大きくても小さくても、心臓が体の大きさに応じて十分な量の血液を送り出せているかを評価することができます。 心係数は、心臓の機能を評価する上で非常に重要な指標であり、心臓病の診断や治療効果の判定などに広く用いられています。例えば、心不全などの心臓病になると、心臓のポンプ機能が低下し、心係数が低下します。また、心臓手術などの治療効果を判定する際にも、心係数の変化が重要な指標となります。
循環器

心臓のポンプ機能:一回拍出量とは?

私たちの体内には、全身に酸素や栄養を運ぶために血液が絶えず巡っています。この血液循環の原動力となっているのが心臓です。心臓は休むことなく拍動し、血液を体全体に送り出しています。 心臓が一回拍動するごとに送り出す血液の量を「一回拍出量」と言います。心臓は4つの部屋に分かれており、そのうち左心室と呼ばれる部屋が全身に血液を送り出すポンプの役割を担っています。一回拍出量とは、この左心室が一回収縮するごとに、大動脈へ送り出す血液の量のことを指します。 一回拍出量は、心臓の働きを知る上で重要な指標の一つです。安静時の平均的な一回拍出量は約70mlとされています。心臓は、運動時にはより多くの酸素を必要とするため、一回拍出量が増加します。逆に、心不全などの心臓病になると、一回拍出量が低下し、全身に十分な血液を送り出すことができなくなります。 一回拍出量は、心臓のポンプとしての機能を評価する指標であり、私たちの健康状態を知る上で非常に重要です。
検査

重篤な患者の心臓の状態を把握する『ガンツ』

- ガンツとはガンツとは、正式にはスワン・ガンツカテーテルと呼ばれる、心臓の働きを詳しく調べるための医療機器です。カテーテルとは、細い管状の医療器具のことで、血管などに挿入して使用します。スワン・ガンツカテーテルは、心臓カテーテル検査という検査の中で用いられ、心臓の働きを評価するために、心臓内に直接挿入する特殊なカテーテルです。心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を担っています。しかし、心臓の病気や体の状態によっては、そのポンプとしての機能が低下してしまうことがあります。スワン・ガンツカテーテルを用いることで、心臓内の圧力や血液量を直接測定することができます。具体的には、心臓の各部屋の圧力、肺動脈の圧力、心臓から送り出される血液の量などを測定します。これらの情報は、心臓のポンプとしての機能を評価する上で非常に重要となります。スワン・ガンツカテーテルを用いた検査は、心臓の病気の診断や治療方針の決定に大きく役立ちます。特に、心不全やショック状態など、心臓の機能が低下している患者さんでは、その状態を正確に把握し、適切な治療を行うために欠かせない検査となっています。
循環器

心機能の重要な指標:心係数

- 心臓の働きを数値で表す指標心係数 心臓は、体中に血液を循環させるために休むことなく動き続ける、いわば体内のエンジンとも呼べる重要な臓器です。この心臓が一回の拍動で送り出す血液の量を心拍出量といい、心臓のポンプとしての能力を示す指標の一つとなっています。しかし、心臓のポンプ機能は、体の大きさによって異なり、体が大きい人ほど多くの血液を必要とするため、心拍出量も大きくなるのが自然です。そこで、体の大きさを考慮した上で、より正確に心臓のポンプ機能を評価するために用いられるのが「心係数」です。 心係数は、心拍出量を体表面積で割ることで求められます。体表面積とは、読んで字の如く体の表面の面積のことで、身長と体重から計算されます。心係数は、通常、1分間に体が1平方メートルあたりにどれだけの血液を送り出せるかという形で表され、単位はリットル/分/平方メートル(L/min/㎡)を用います。 心係数は、心臓のポンプ機能を評価する上で非常に重要な指標であり、心不全などの心臓病の診断や治療効果の判定に用いられます。健康な人の心係数は、安静状態で2.5~4.0 L/min/㎡程度ですが、心機能が低下するとこの値は小さくなります。例えば、激しい運動後や、興奮状態などでは、心拍出量が増加するため、心係数も高くなることがあります。逆に、心筋梗塞や心不全など、心臓のポンプ機能が低下している場合は、心係数は低下します。 心係数は、心臓の状態を知る上での重要な指標の一つですが、あくまで目安であり、心係数が正常範囲内であっても、心臓病が隠れている可能性もあります。そのため、動悸や息切れなどの自覚症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、医師の診断を受けることが大切です。
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