徴候

循環器

急性動脈閉塞症の5P:重要な兆候を見逃すな!

- 急性動脈閉塞症とは急性動脈閉塞症は、手足の動脈が突然詰まってしまう病気です。私たちの心臓は、全身に血液を送り出すポンプのような役割を担っています。心臓から送り出された血液は、動脈という血管を通って全身に届けられますが、この動脈が何らかの原因で詰まってしまうと、血液が行き渡らなくなり、様々な障害を引き起こします。これが急性動脈閉塞症です。急性動脈閉塞症の原因として最も多いのは、心塞栓症と動脈血栓症の二つです。心塞栓症は、心臓で作られた血液の塊が流れ出し、血管に詰まってしまう病気です。一方、動脈血栓症は、動脈硬化が原因で血管が狭くなり、最終的に完全に閉塞してしまう病気です。急性動脈閉塞症は、発症すると詰まった血管より先の部位に血液が供給されなくなり、深刻な状態に陥ります。例えば、手足の痺れや冷感、痛みなどの症状が現れ、放置すると、筋肉が壊死し、最悪の場合、手足を切断しなければならないこともあります。また、脳の血管が詰まると脳梗塞、心臓の血管が詰まると心筋梗塞を引き起こすなど、命に関わる危険性も孕んでいます。急性動脈閉塞症は早期の診断と治療が非常に重要です。適切な治療を行えば、後遺症が残る可能性を低減し、社会復帰できる可能性も高まります。もし、突然手足の痺れや冷感、痛みを感じたら、すぐに医療機関を受診してください。
皮膚科

蝶形紅斑:全身性エリテマトーデスのサイン

- 蝶形紅斑とは顔面に、まるで蝶が羽を広げたような形をした赤い発疹が現れる症状を蝶形紅斑と呼びます。この発疹は、両方の頬から鼻筋にかけて広がり、その形状が蝶に似ていることからその名が付けられました。蝶形紅斑は、それ自体が痛みやかゆみなどの直接的な症状を引き起こすことは稀です。しかし、その特徴的な見た目から、医師はこの紅斑を重要なサインと捉えます。蝶形紅斑は、様々な要因によって引き起こされる可能性がありますが、中でも全身性エリテマトーデス(SLE)という自己免疫疾患との関連が深く指摘されています。SLEは、免疫システムが自分の体の組織を攻撃してしまう病気で、皮膚症状以外にも、関節痛、発熱、倦怠感など、様々な症状を引き起こします。蝶形紅斑は、SLEの初期症状として現れることが多いため、早期発見・早期治療の観点からも重要な症状と言えるでしょう。もし、顔面に蝶形紅斑に似た発疹が現れた場合は、自己判断せずに、速やかに皮膚科や内科を受診し、医師の診断を受けるようにしてください。
PAGE TOP