徒手筋力検査:MMTとは?
- MMTの概要MMT(徒手筋力検査)とは、医療従事者が自分の手を用いて、患者の筋力を評価する検査方法です。複雑な機械や装置は使用せず、検査を行う人の手の感覚を頼りに、筋肉がどれだけの力を発揮できるかを評価します。この検査方法は、整形外科、リハビリテーション科、神経内科など、様々な診療科で広く活用されています。 なぜなら、特別な機器を必要とせず、比較的簡単に行えるからです。検査自体は短時間で終了しますが、患者さんの体の状態や、検査する筋肉によって、患者さんの体勢や検査方法を調整する必要があります。検査者は、患者さんの筋肉の動きや抵抗を感じながら、その強さを6段階の等級で評価します。MMTは、筋力低下の程度を把握したり、治療の効果を判定したりする上で、非常に重要な検査です。 さらに、患者さん自身の体の状態への理解を深め、適切なリハビリテーション計画を立てる上でも役立ちます。