徐脈性不整脈とペースメーカー植え込み術
私たちの心臓は、まるで正確な時計のように規則正しく拍動を繰り返し、全身に血液を送るポンプとしての役割を担っています。この心臓の規則正しいリズムが乱れることを不整脈と呼びます。
不整脈は大きく分けて二つの種類に分けられます。一つは脈が速くなるタイプの不整脈で、頻脈性不整脈と呼ばれています。このタイプの不整脈が起こると、心臓はまるで慌てたように速く拍動し、全身への血液供給が滞ってしまうことがあります。もう一つは脈が遅くなるタイプの不整脈で、徐脈性不整脈と呼ばれています。このタイプの不整脈が起こると、心臓はゆっくりとしか拍動しなくなり、全身へ十分な血液を送ることができなくなってしまいます。
不整脈は、心臓の病気や加齢、ストレス、睡眠不足、過労、喫煙、過剰な飲酒、カフェインの摂り過ぎなど、様々な要因によって引き起こされます。また、健康な人でも、一時的に不整脈が起こることがあります。
不整脈は、場合によっては命に関わるような重篤な症状を引き起こす可能性もあります。そのため、動悸や息切れ、めまい、失神などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。