婦人科腫瘍

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静かなる脅威:卵巣がんについて

- 卵巣がんとは卵巣がんは、女性の体の中で卵子を作り出す臓器である卵巣にできるがんです。卵巣は子宮の左右に一つずつ、全部で二つあり、妊娠に深く関わる女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)を分泌するなど、重要な役割を担っています。 卵巣がんは、卵巣の表面を覆う組織や、卵子のもとになる細胞など、卵巣の中の様々な組織から発生する可能性があります。そして、がん細胞が増殖すると、周囲の臓器である子宮、膀胱、直腸などに広がっていくことがあります。さらに進行すると、リンパ節や血液の流れに乗って、肺や肝臓などの離れた臓器に転移することもあります。 卵巣がんは初期段階では自覚症状が現れにくいという特徴があり、早期発見が難しいがんです。そのため、定期的な婦人科検診などを通じて、早期発見・早期治療に努めることが重要です。
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子宮頸がん:若い世代も注意が必要な病気

- 子宮頸がんとは子宮頸がんは、子宮の入り口付近である子宮頸部にできるがんです。子宮頸部は、子宮の入り口から膣(ちつ)へとつながる管のような部分です。子宮頸がんは、性交渉によって子宮頸部の細胞にウイルスが感染することが主な原因として知られています。子宮頸がんは、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、知らないうちに病気が進行してしまうことが少なくありません。しかし、進行すると不正出血やおりものの変化、下腹部痛、腰痛などの症状が現れることがあります。さらに進行すると、膀胱(ぼうこう)や直腸(ちょくちょう)などの周辺臓器にも影響を及ぼし、排尿困難や血便などの症状が出ることもあります。子宮頸がんは、早期発見・早期治療によって完治が期待できるがんです。そのため、定期的な検診を受けることが非常に重要です。検診では、子宮頸部の細胞を採取して、がん細胞がないかを調べます。もし、がん細胞が見つかった場合でも、早期であれば手術などの治療によって完治を目指すことができます。子宮頸がんは、予防できるがんであることも重要なポイントです。性交渉の際にはコンドームを使用する、HPVワクチンの接種を検討するなど、予防策を講じることも大切です。子宮頸がんは、決して他人事ではありません。定期的な検診、予防、早期治療を心がけ、健康な状態を保ちましょう。
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