姿勢反射

小児科

乳幼児の発達指標:ランドー反射

- ランドー反射とは 生後6ヶ月から2歳頃までの赤ちゃんに見られる「ランドー反射」は、赤ちゃんの発達段階を知る上で重要な手がかりとなる姿勢反射の一つです。 この反射は、赤ちゃんを水平な姿勢で空中に抱き上げた際に、まるで飛行機のように背中を反らせて手足を広げる様子から、「飛行機反射」とも呼ばれています。 ランドー反射は、赤ちゃんの神経系や筋肉の発達を評価する上で重要な指標となります。この反射が見られるということは、赤ちゃんの中枢神経系、特に脳幹と呼ばれる部分が正常に機能していることを示唆しています。また、この反射は、赤ちゃんが自分の体の位置や動きを認識する能力、つまり平衡感覚の発達にも関連していると考えられています。 ランドー反射は、通常2歳頃までに自然と消失していきます。もし、2歳を過ぎてもこの反射が強く残っていたり、逆に生後6ヶ月を過ぎてもこの反射が見られない場合は、医師に相談することをお勧めします。これらの兆候は、脳性麻痺などの発達障害の可能性を示唆している場合もあるからです。 ランドー反射は、赤ちゃんの健全な発達を評価する上で重要な指標の一つと言えるでしょう。
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