姿勢

看護技術

姿勢と健康:長座位のメリット・デメリット

- 長座位とは長座位とは、足をまっすぐ前に伸ばして座る姿勢のことを指します。床に足を伸ばして座る、椅子に座って足を前に投げ出すといった姿勢が、長座位の代表的な例です。この姿勢は、股関節が伸び、膝の裏側が縮んだ状態になります。一見すると楽な姿勢に思える長座位ですが、実は体への負担が大きい場合があり、注意が必要です。長座位を長時間続けると、腰や背中に負担がかかりやすくなります。これは、長座位によって骨盤が後ろに傾き、腰椎と呼ばれる腰の骨が自然なS字カーブを描けなくなるためです。その結果、腰痛や猫背の原因になる可能性があります。また、太ももの裏側の筋肉が硬くなりやすい点も長座位の特徴です。太ももの裏側の筋肉が硬くなると、骨盤の動きが悪くなり、腰痛や姿勢が悪くなるだけでなく、血行不良や冷え性の原因にも繋がることがあります。さらに、長座位は股関節の柔軟性を低下させる可能性も孕んでいます。股関節の柔軟性が低下すると、歩く、立つ、座るといった日常生活の動作に支障が出る可能性があります。長座位は、体の柔軟性や筋力、体の状態によって負担が大きく異なる姿勢です。長座位をとる際は、こまめな姿勢の変換やストレッチを取り入れるなど、体の負担を軽減するための工夫を心がけましょう。
外科

知っていますか? 現代人の多くが抱える「亀背」のリスク

- 姿勢が悪くなる「亀背」とは?「亀背(きはい)」とは、背骨が後ろ側に弯曲し、背中が丸まって猫背になっている状態を指します。その名の通り、まるで亀の甲羅のように背中が丸まっていることから、この名前が付けられました。近年、デスクワークやスマートフォンの普及により、前かがみの姿勢で長時間過ごす人が増えています。その結果、老若男女問わず、亀背の症状に悩む人が増加傾向にあります。亀背は、単に見た目の問題だけではありません。背中が丸まった状態が続くことで、肩や首、腰などに負担がかかり、肩こりや腰痛の原因となります。また、猫背によって胸郭が圧迫されることで、呼吸が浅くなり、呼吸機能の低下にもつながる可能性があります。さらに、内臓が圧迫されることで、消化不良などの内臓への負担も懸念されます。亀背は、放置すると悪化する可能性もあるため、日頃から正しい姿勢を意識することが大切です。具体的には、座っている時は、背筋を伸ばし、顎を引いて、目線は真っ直ぐ前に向けるように心がけましょう。また、適度な運動やストレッチを行い、背骨の柔軟性を保つことも重要です。
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