大脳損傷

脳・神経

口腔顔面失行:話したり食べたりすることの難しさ

- 口腔顔面失行とは口腔顔面失行は、脳の一部の損傷が原因で発症する病気です。 この病気になると、話したり、食べたりといった、口や顔の動きをスムーズに行うことが難しくなります。私たちは普段、無意識に口や顔の筋肉を動かして、会話や食事をしています。しかし、口腔顔面失行になると、脳からの指令が口や顔の筋肉にうまく伝わらなくなるため、これらの動作に支障が出てしまうのです。 例えば、口を開け閉めする、舌を動かす、表情を作るといった動作が困難になります。口腔顔面失行は、「観念運動失行」と呼ばれる、体を思い通りに動かせなくなる症状の一つです。観念運動失行は、手足の動作に障害が現れる場合もありますが、口腔顔面失行は、口や顔の動きに特異的に症状が現れる点が特徴です。口腔顔面失行は、脳卒中や脳腫瘍、頭部外傷などが原因で起こることがあります。また、神経変性疾患に伴って発症することもあります。治療には、言語聴覚士によるリハビリテーションなどが行われます。リハビリテーションでは、口や顔の筋肉の訓練や、発音練習などを行います。
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