外用剤

皮膚疾患治療の立役者:クリーム

私たちの肌に塗って使う外用薬の一種に、クリームがあります。クリームは、水と油を混ぜ合わせて作られています。しかし、水と油は本来、決して仲良く混ざり合うことはありません。そこで登場するのが、界面活性剤と呼ばれる物質です。 界面活性剤は、水と油のように仲の悪いもの同士を、まるで仲良しのように結びつける力を持っています。クリームはこの界面活性剤の働きによって、水と油が均一に混ざり合った状態、すなわち乳化状態になっています。 この乳化状態のおかげで、クリームは滑らかで塗りやすくなるだけでなく、肌へのなじみも良くなります。クリーム独特の、あの心地よい使用感は、まさに界面活性剤の働きによるものと言えるでしょう。
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