地域医療:地域で支える健康と暮らし
- 地域医療とは地域医療とは、病院の中だけで完結するのではなく、地域社会全体で住民の健康を支えていく医療体制のことです。病気になってしまった際に病院で治療を受けることはもちろん重要ですが、地域医療はそれだけにとどまりません。病気の予防や健康増進のための活動、高齢者や障害のある方が住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援することなど、幅広い活動を含んでいます。具体的には、健康診断や健康相談などを通じて病気の早期発見や予防に努めたり、保健師や栄養士などが家庭訪問を行い、健康に関するアドバイスや生活習慣の改善に向けたサポートなどを行います。また、リハビリテーションや訪問介護などを通じて、高齢者や障害のある方が自宅での生活を継続できるよう支援する取り組みも地域医療の重要な役割です。地域医療は、病院、診療所、薬局、介護施設などが連携し、それぞれの専門性を生かしながら、住民一人ひとりの健康状態や生活環境に合わせてきめ細やかなサービスを提供していくことが重要です。住み慣れた地域で、住民一人ひとりが安心して健康的な生活を送ることができるよう、地域全体で支え合う体制を作っていくことが、地域医療の目指すところです。