嚢胞

産婦人科

沈黙の脅威、チョコレート嚢胞とは?

- チョコレート嚢胞の正体 チョコレート嚢胞とは、子宮内膜症が原因で起こる卵巣の病気です。 通常、子宮の内側だけに存在するはずの子宮内膜組織が、何らかの理由で卵巣にまで達し、そこで増殖してしまうことがあります。 子宮内膜組織は、本来は子宮の内側にあり、月経周期に合わせて厚くなったり、剥がれ落ちたりを繰り返しています。そして、剥がれ落ちた子宮内膜組織は、月経血として体外に排出されます。 ところが、卵巣で子宮内膜組織が増殖してしまうと、月経周期の影響を受けて卵巣の中でも出血を繰り返すようになります。 このとき、卵巣は体外に血液を排出する出口が無いため、古い血液が卵巣内に溜まってしまいます。 そして、溜まった古い血液は時間の経過とともに黒っぽく変色し、まるでチョコレートのような色をした嚢胞を形成します。これが「チョコレート嚢胞」と呼ばれる所以です。 チョコレート嚢胞は、多くの場合、月経痛の増強や性交渉時の痛み、排便痛などを引き起こします。 また、症状が進行すると、日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを感じることもあります。 さらに、卵巣の機能を低下させ、不妊の原因となる可能性も指摘されています。
呼吸器

肺にできる風船、ブラとは?

ブラとは、肺の中に通常よりも多くの空気が溜まってしまい、呼吸が困難になる病気です。この病気は、嚢胞性肺疾患の一つに分類されます。 私たちの体にとって、肺は空気中から酸素を取り込み、体内で発生した二酸化炭素を排出するための、とても重要な役割を担っています。この肺の一部が、風船のように膨らんでしまうのがブラの特徴です。 肺が膨らむことで、肺の組織が薄く引き伸ばされてしまうため、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかなくなります。そのため、息切れや呼吸困難といった症状が現れ、日常生活に支障をきたすこともあります。 ブラの原因は、まだ完全には解明されていませんが、喫煙や遺伝などが関係していると考えられています。また、加齢によっても発症リスクが高まると言われています。 ブラは、自然に治ることはほとんどなく、進行性の病気であるため、早期発見と適切な治療が重要です。
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