くしゃみ:体を守る防御反応
- くしゃみとはくしゃみは、誰もが経験する、ありふれた生理現象です。私たちは、鼻の奥にある粘膜に、ほこりや花粉、ウイルスなどの異物が侵入してくると、それを体外に排出しようとします。その際に起こるのがくしゃみです。くしゃみは、まるで反射のように、瞬間的に起こります。まず、異物を感じ取った鼻の粘膜が刺激され、脳に信号が送られます。すると、脳からの指令で、肺の中に空気をため込み、胸の筋肉や横隔膜が一気に収縮します。その結果、鼻や口から、勢いよく空気が吐き出されるのです。この時、同時に目も閉じられるのは、異物が目に入るのを防ぐためだと考えられています。くしゃみは、一見すると、周囲を驚かせてしまうような激しい反応です。しかし、それは決して恥ずべきことではありません。むしろ、私たちの体を守るための、重要な防御反応なのです。くしゃみを我慢してしまうと、異物を体外に排出できず、かえって症状が悪化してしまう可能性もあります。ですから、くしゃみをしたい時は、思い切ってした方が良いでしょう。ただし、周囲に人がいる場合は、ハンカチやティッシュなどで口と鼻を覆うなど、エチケットを守ることが大切です。