医療資格

資格・職種

医療の質と効率向上に貢献する:診療情報管理士の役割

- 診療情報管理士とは診療情報管理士とは、病院や診療所といった医療機関で、患者さんの診療情報を適切に取り扱う専門職です。 近年、診療の現場では電子カルテシステムの導入が進み、膨大な量の診療情報が電子データとして蓄積されるようになりました。診療情報管理士は、この膨大な情報を正確かつ安全に管理し、医療現場全体の質向上に貢献する役割を担っています。では、具体的にどのような業務を行っているのでしょうか。まず、診療情報管理士の主な業務の一つに、医師が作成した診療記録の内容を確認し、データベースへ入力する作業があります。入力する情報は、病気や怪我の状態、診察内容、検査結果、治療内容、処方された薬など多岐に渡ります。これらの情報は、患者さんの治療方針決定や経過観察に欠かせないだけでなく、医療費請求や医療統計作成の基礎データとしても活用されます。 診療情報管理士は、正確に情報を管理するだけでなく、患者さんのプライバシー保護にも配慮する必要があります。個人情報保護法に基づき、患者さんのプライバシーに関する情報が漏洩しないよう、厳重な管理体制のもとで業務を行っています。医療の高度化、情報化が進む現代において、診療情報管理士は医療現場にとって必要不可欠な存在となっています。
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専門看護師:高度な看護で社会に貢献

- 専門看護師とは看護師の世界には、特定の分野において高度な知識と技術を身につけた、「専門看護師」という資格が存在します。彼らは、複雑な健康上の問題を抱え、より専門的なケアを必要とする患者さんやそのご家族にとって、心強い味方となります。専門看護師は、豊富な経験に加え、大学院レベルの高い教育を受けることで、専門知識や判断能力、指導力を磨きます。そして、がん看護、精神看護、地域看護、集中ケア、救急看護、手術看護、慢性疾患看護、小児看護、老年看護、母性看護、皮膚・排泄ケア看護、糖尿病看護、摂食・嚥下障害看護といった、13の専門分野において、それぞれの専門性を活かした看護を提供します。例えば、がん看護の専門看護師は、がんと診断された患者さんやそのご家族に対し、病気や治療に関する情報提供、治療に伴う副作用や症状の緩和ケア、社会福祉制度の活用支援など、幅広いサポートを行います。また、精神看護の専門看護師は、心の病を抱える患者さんの社会復帰を支援するために、患者さんやご家族へのカウンセリングや、社会生活を送る上で必要なスキルを指導します。このように、専門看護師は、それぞれの専門分野において、患者さんの抱える様々な問題に寄り添いながら、質の高い看護を提供することで、患者さんやご家族の生活の質向上に大きく貢献しています。そして、他の医療従事者と連携し、チーム医療の一員として活躍することで、より質の高い医療の提供にも貢献しています。
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