患者の advocate の役割とは
- advocate とはadvocate(アドボケイト)は、日本語で「代弁者」や「擁護者」と訳されます。医療現場においては、病気、障害、その他さまざまな事情により、自分の意見や権利を表明することが難しい患者に寄り添い、その声を代弁し、主張する人のことを指します。患者さんの中には、病気の症状や治療の副作用、あるいは精神的な負担などから、自身の希望や意向を医療従事者に伝えきれないケースも少なくありません。また、病気や治療に関する十分な知識や情報を得ることが難しく、医療従事者と対等な立場で意思決定に参加できない場合もあるでしょう。このような状況下において、advocateは患者さんの側に立って、患者さんの置かれている状況や抱えている思い、そして希望する治療方針などを医療従事者に伝え、患者さんが納得のいく治療を受けられるようサポートします。患者さんの権利や利益を守るために、医療チームとの橋渡し役となり、より良い医療の実現に向けて尽力します。advocateは、医師や看護師のような医療従事者とは異なる立場で、患者さんの権利擁護に特化した役割を担います。患者さんが自身の健康や治療に関して、十分な情報を得た上で、自身の意思決定を行えるよう支援することが、advocateの重要な役割と言えるでしょう。