医療システム

その他

医療の転換点:DOSからPOSへ

これまで長い間、医療の世界では、病気を中心とした医療体制が一般的でした。これは、医師が中心となって、患者の訴えや診察結果から病気を特定し、その治療に専念するというものです。医師は、長年の研鑽で培った豊富な知識と経験を駆使して、病気の根本原因を突き止め、適切な薬の処方や治療法を選択してきました。 医師の指示のもと、看護師は患者の日々のケアや治療の補助を行い、薬剤師は処方された薬の調剤や服薬指導を行うなど、それぞれの専門性を活かして医師と連携し、チームとして患者の治療に取り組んできました。このように、病気そのものに焦点を当て、医師の専門知識と判断を軸に治療を進めていくのが、従来の医療システムの特徴と言えるでしょう。
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医療の転換点:疾患中心から患者中心へ

これまで長い間、医療の世界では、「疾患中心システム(Disease Oriented System DOS)」と呼ばれる考え方が一般的でした。これは、医師が医療の中心に立ち、患者の訴える体の不調や病気に対して、その原因を突き止め、治療を行うというものです。 医師は、医学の専門家として、長年の研鑽によって得られた豊富な知識と経験を駆使し、患者を診察します。そして、患者の訴えや診察所見から病気を特定し、薬物療法や手術療法など、その病気に最適な治療法を選択します。 このシステムの中で、看護師は医師の指示に従って患者のケアを行い、薬剤師は処方された薬を調剤し、リハビリテーションを専門とする理学療法士は医師の指示の下で患者の運動機能回復を支援します。このように、医師の指示を軸に、それぞれの専門性を生かして、医療従事者が協力して患者の治療にあたってきました。
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