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物質量の単位 mol

- molとは 私たちの身の回りにある物質は、目には見えないほど小さな原子や分子といった粒子の集まりでできています。砂糖一切れ、水一杯、空気中に漂う香りも、すべてが無数の粒子の集合体です。しかし、これらの粒子を一つずつ数えることは不可能です。そこで登場するのが「mol(モル)」という単位です。 molは、ダースや箱といった単位と同じように、物質の量を表す国際単位系の一つです。私たちが日頃、鉛筆12本を1ダース、みかん30個を1箱と数えるように、化学の世界では6.02×10²³個の粒子(原子、分子、イオンなど)の集団を1molと定めています。この6.02×10²³という途方もない数字は、アボガドロ定数と呼ばれています。 molを用いることで、原子や分子といった極微の世界を、私たちが扱いやすい規模で考えることができるようになります。例えば、水素原子1molは1g、炭素原子1molは12gといったように、物質の質量とmolを関連付けることができます。これは、化学反応式に基づいて物質の量を計算したり、物質の性質を調べたりする上で非常に重要です。 つまり、molは化学の世界を理解するための重要な鍵と言えるでしょう。
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物質量の単位 mol

皆さんは、鉛筆やノートパソコンを数える際に「ダース」という言葉を使うことがありますよね。1ダースが12個であるように、化学の世界にも、目に見えないほど小さな原子や分子を数えるための特別な単位があります。それが、これから説明する「モル」です。 「モル」は、国際的に定められた単位で、原子や分子を非常にたくさん集めたときの量を表します。1モルの粒子の数は、6.02214076×10²³個ととてつもない数になります。この途方もない数字は、「アボガドロ定数」とよばれ、1モルの定義の基礎となっています。 では、なぜこのような大きな数を扱うのでしょうか?それは、原子や分子が非常に小さく、1個ずつ扱うのが現実的ではないからです。例えば、水素原子1個の質量は、わずか1.67×10⁻²⁴グラムしかありません。このような小さな数字を扱うよりも、アボガドロ定数個のまとまりとして扱う方が、物質の量を把握しやすいため、モルという単位が用いられています。 日常生活でモルを意識することはほとんどありませんが、化学の分野では、物質の性質や反応を理解する上で欠かせない概念となっています。
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