医療現場の包交って?
病院で働く人たちの間で使われている専門用語に「包交」という言葉があります。患者さんの体から包帯やギプスなどを外すことを「包交」と呼びます。
たとえば、骨折した箇所に固定のために巻かれたギプス、手術後に傷口を保護するために巻かれた包帯、点滴を固定するために巻かれたテープなどを外す際に、「包交する」と表現します。
包交は、患者さんにとって治療がひと段落ついたことを実感できる瞬間であり、同時に日常生活に戻るための第一歩となる場合も多いです。しかし、長期間固定されていた場合、関節が硬くなっていたり、筋肉が衰えていたりするため、包交後もリハビリテーションが必要となることがあります。
包交は、単に包帯やギプスを外す作業ではなく、患者さんの回復過程における一つの節目となる重要な行為と言えるでしょう。