創傷ケア

資格・職種

皮膚・排泄ケア認定看護師:専門性の高い看護

近年、耳にする機会が増えてきた「ウォックナース」という言葉。これは、身体にできた傷口や、手術などで人工的に作られた排泄口のケア、そして排泄のトラブルを抱える患者さんのケアを専門に行う看護師のことを指します。傷口は「創傷」、人工肛門や人工膀胱は「ストーマ」、そして排泄の調節機能の障害は「失禁」と言い、それぞれの英単語の頭文字をとって「WOCナース」と呼ばれています。 ウォックナースの歴史は、1986年に聖路加国際病院に設立されたETスクールまで遡ります。この学校では、国際的な基準に基づいたストーマ療法士の育成が行われていました。その後、1996年には、日本の看護師制度の改革に伴い、ETスクールはWOC認定看護師教育課程へと発展します。そして、この教育課程を経て、日本看護協会の認定を受けた、専門性の高い「WOC認定看護師」が誕生しました。 ウォックナースは、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、きめ細やかなケアを提供します。具体的には、傷口やストーマの処置、皮膚の管理、排泄のケア、そして日常生活におけるアドバイスなどを行います。また、患者さんの精神的なケアにも力を入れ、社会復帰に向けて、患者さんとその家族を支える役割も担っています。
PAGE TOP