生命のバランスを保つアルドステロン
- アルドステロンとは私たちの体の中には、様々な器官や組織が複雑に連携し合いながら、生命活動が維持されています。この複雑な体の働きを調節するために、ホルモンと呼ばれる化学物質が重要な役割を担っています。ホルモンは、特定の器官から分泌され、血液を通して全身に運ばれ、それぞれの標的となる器官や組織に作用します。
アルドステロンも、こうしたホルモンの一種であり、主に腎臓という臓器に作用し、体内の水分と塩分のバランスを調整する働きを担っています。
腎臓は、血液をろ過して、老廃物や余分な水分を尿として排出する役割を担っています。アルドステロンは、腎臓の働きに作用することで、ナトリウムと呼ばれる塩分を体内に留め、カリウムと呼ばれるミネラルを体外に排出するように促します。ナトリウムは体内の水分量を調節する上で重要な役割を担っており、アルドステロンによってナトリウムが体内に保持されると、水分も一緒に体内に保持されることになります。
このように、アルドステロンは、腎臓でのナトリウムとカリウムの調節を通して、体内の水分と塩分のバランスを保ち、健康維持に貢献しています。